先日、ミランのトップチームデビューを飾ったイタリア人MFダニエル・マルディーニ。ミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニ氏の息子だ。
3世代に渡ってサッカー選手と言うケースは、サッカー界の中ではレアケースだ。ただ、親子2代に渡ってサッカー選手と言うのは珍しくない。今回は、ともにサッカー選手の経歴を持つ6組の親子をご紹介する。

ジャスティン・クライファート
アヤックス、そしてバルセロナのレジェンドであるパトリック・クライファート氏。その息子がジャスティン・クライファートだ。
父はアヤックス時代にCLを優勝に貢献。バルセロナでもリーグ優勝を成し遂げた。EURO2000では得点王にも輝き、オランダ代表歴代3位の得点数を記録している。
息子のジャスティンは、各年代のオランダ代表で活躍。父と同じくアヤックスでプロデビューを果たした。2018年夏にはローマへ移籍。

ティモシー・ウェア
昨夏の移籍市場でパリ・サンジェルマンからリールに移籍したティモシー・ウェア。父親は“リベリアの怪人”と呼ばれミランなどで活躍したジョージ・ウェアだ。
父は、素晴らしいドリブルとスピードの持ち主で1995年バロンドール賞を受賞。アフリカ人で初めて受賞した選手となった。なお現在は、リベリアの大統領を務めている。
アメリカ国籍の息子ティモシ―は、アメリカ代表として2018年にA代表デビュー。同年5月に行われたボリビア代表戦で初得点も記録している。

カスパー・シュマイケル
マンチェスターユナイテッドで活躍したデンマーク代表GKピーター・シュマイケル。その息子がカスパー・シュマイケル。
父ピーターはユナイテッド時代、年間最優秀ゴールキーパーを2度も受賞。1998/1999シーズンではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を含めた3冠達成に大きく貢献している。
息子のカスパーは現在レスター・シティの守護神として活躍。日本代表FW岡崎慎司らとともに、「ミラクルレスター」と呼ばれる奇跡のプレミア・リーグ優勝に貢献した。

フェデリコ・キエーザ
パルマ黄金期の中心選手として活躍したエリンコ・キエーザ。その息子がフィオレンティーナで活躍する息子フェデリコ・キエーザだ。
父は公式戦511試合に出場し193ゴールをマークするなど、セリエAの黄金期を支えるファンタジスタのひとりとして活躍。パルマのレジェンドとして多くのサッカーファンを魅了した。
息子のフェデリコはイタリアの期待の星。 すでにフィオレンティーナでは三拍子そろった高い能力を存分に見せつけている。ビッグクラブへの移籍も近いだろう。

エンツォ&ルカ・ジダン
ユベントスやレアル・マドリードで活躍し、史上最高のサッカー選手に挙げられることもあるジネティーヌ・ジダン。その息子がエンツォ・ジダンとルカ・ジダンだ。
父親は1998年、2000年、2003年にFIFA最優秀選手賞に輝くなどクラブと代表で目覚ましい活躍見せた。また、現役最後の試合となった2006年FIFAワールドカップ決勝では、イタリア代表DFマルコ・マテラッツィへの頭突きで退場し世界中で話題となった。
また、監督としてレアル・マドリードをUEFAチャンピオンズリーグ3連覇に導くなど、監督になってもその実力を示しており、今シーズンからは再びマドリードで指揮を執っている。
そんなジダンの息子たちだが、エンツォは2017年にマドリードのトップチームデビューを果たしたが、その年の夏にアラべスに完全移籍。
一方、GKのルカは昨夏の移籍市場でスペイン2部のラシン・サンタンデールに1年間のレンタル移籍で加入することが決定。今シーズンはリーグ戦24試合に出場し5試合でクリーンシートを記録している。

ジョバンニ・シメオネ
カリアリでプレーしているジョバンニ・シメオネ。父親はアトレティコ・マドリードの闘将ディエゴ・シメオネ監督だ。
父ディエゴは現役時代、セビージャ、アトレティコ・マドリード、インテル、ラツィオと渡り歩き活躍。2002年のワールドカップ日韓大会にもアルゼンチン代表として出場。コパ・デル・レイ1回、セリエA1回、コッパ・イタリアを1回とタイトルにも恵まれた。また監督としてはアトレティコを率いて、リーガ1回、コパ・デル・レイ1回、ヨーロッパリーグ2回、UEFAスーパーカップを1回制しており、高い評価を受けている。
24歳のジョバンニは、2016年夏にアルゼンチンを離れてセリエAのジェノアへ移籍すると、9月25日のペスカーラ戦でセリエA初ゴールを記録。