「実はここだけの話…」ほど興味を惹かれるものはない。
英メディア「スカイ・スポーツ」が、今シーズンプレミアリーグ20チームの「意外に知られていない事実」について取り上げたので今回はそれをご紹介したい。

アーセナル
・90分間あたりのボール保持した機会はたった「51回」。これはプレミアリーグのどのクラブよりも少ない。
・ベルント・レノは今シーズンのアーセナルにおいてMVP級の活躍を見せている。ここまで防いだ「104セーブ」はニューカッスルGKマルティン・ドゥブラフカの「117セーブ」に次いで多い数字。
・アーセナルがシーズン開幕から28節までに決めた「40ゴール」は、1998/1999シーズンの「41ゴール」を下回るまずい状況。
・アーセナルが今シーズンに「13回」引き分けており、ウルブスと並んでリーグ最多である。これは1993/1994シーズンの17回に次ぐ多さである。
・アーセナルは今シーズンここまでの28試合で、「63回」の警告(イエローカード)を受けている。これはトッテナムと並んでリーグで最も多い数字である。

アストン・ビラ
・ジャック・グリーリッシュの被ファール数「127回」はリーグ最多。2位はクリスタル・パレスのウィルフレッド・ザハで94回。圧倒的な差を見せつけている。
・また、今シーズン彼のボールタッチ数が多かった上位3試合はすべて勝利、反対に少なかった上位5試合はすべて敗戦となっている。
・アストン・ビラはトップハーフのチーム相手に平均「0.36ポイント」しか勝点を得ることができていない。
・今シーズンの後半アディショナルタイムでの通算ゴール数は「5ゴール」のアストン・ビラが最多。なお5ゴールのうち2ゴールは決勝点となっている。

ボーンマス
・今シーズンのボーンマスは非常に厳しい戦いを強いられている。11月、12月に喫した泥沼の「5連敗」は今シーズンのプレミアリーグで最も長い連敗。5連敗の内4試合はどれも1点差で力負けした。
・昨シーズン8ゴール15アシストと大車輪の活躍をしたライアン・フレイザーは、今シーズンは打って変わって低調なパフォーマンスが続いている。ここまで4アシストでゴールに至っては1度だけ。昨シーズンはラスト5試合だけで4アシストしている。
・ドミニク・ソランケは今シーズン24試合に出場してもなお、初ゴールのチャンスを伺っている状況だ。彼は1000分以上出場したプレミアリーグのFWの中で最も少ない5回しか枠内シュートを打てていない。次に少ないのはシェフィールド・ユナイテッドのリス・ムセの8回だが、それでもここまでに5ゴールを記録している。
・ボーンマスが送り出したスターティングイレブンの平均年齢は「25歳232日」と、マンチェスター・ユナイテッドに次ぐ若さである。30歳以上の選手がスタメンに名を連ねたのは19試合のみ。

ブライトン
・ブライトンはリーグ戦中断に入るまで「9試合未勝利」。これ以上長く未勝利が続いたのは11試合未勝利のワトフォードのみ。
・昨シーズンの開幕以降、マット・ライアンは「61試合」連続で失点に直結するような致命的なミスを犯していない。
・グレアム・ポッター監督が今シーズンからブライトンにもたらしたポゼッションサッカー。ここまで平均55.7%もの支配率を記録しているが、勝点を積み上げることができていない。ブライトンよりも高い平均支配率を記録しているのは、トップ4のリバプール、マンチェスター・シティ、レスター・シティ、チェルシーのみ。
・ブライトンは今シーズン、ホームゲームにおいて先制点を決められた試合では1度も勝てていない。プレミアリーグ昇格からの3シーズンの内、先制点を決められた試合で勝利したのは2018年のハダースフィールド戦の1試合のみ。
・今シーズンブライトンで最もゴール数が多いのはニール・モペイの8ゴール、その次に多いのは「相手のオウンゴール」で4ゴール。

バーンリー
・ニック・ポープが今シーズン記録した「11回のクリーンシート」はアリソン・ベッカーやエデルソンを上回りリーグ最多。
・ショーン・ダイシ監督の戦術は独自路線を進んでいる。パス成功率・パス成功数・ボールタッチ数に関して言及すれば、バーンリーがプレミアクラブにおいて下位に位置している。
・特筆すべきはドリブル成功数が「198回」と最も少ない。
・ポープだけがバーンリーの堅守に貢献しているという判断は軽率である。バーンリーはここまで「63.9%」という高いタックル成功率を記録している。

チェルシー
・フランク・ランパード監督の就任以降、チェルシーは21歳以下の選手を10人起用した。これは昨シーズンよりも7人多い。
・クリスティアン・プリシッチ(21歳38日)とタミー・アブラハム(21歳347日)はハットトリックを記録している。
・ジョルジーニョはボーンマスのジェフェルソン・レルマと並んでプレミアリーグで最もイエローカードをもらった選手である。10枚はさすがに多い。
・今シーズンは被枠内シュートが89回、そこから39ゴールもの失点が生まれた。「56.1%のセーブ率」はプレミアリーグの中で低い水準である。
・守護神ケパ・アリサバラガのセーブ率も「56.5%」と10試合以上出場したGKの中で最も低いセーブ率となっている。

クリスタル・パレス
・クリスタル・パレスはかなりのスロースターターで、今シーズンは試合開始15分以内のゴールがない。英国1~4部リーグ全チームを探してもパレスだけである。
・今シーズンのパレスはとにかく無難でリスクを負わない。セルハースト・パークにおいて、前半オープンプレーから決めたゴールは3月8日のワトフォード戦のみである。ほぼ10ヶ月の間オープンプレーからゴールを決めていない。
・ウィルフレッド・ザハがマンチェスター・ユナイテッドからパレスへ再加入した2015年2月以降、彼の「16回」以上にペナルティキックを獲得した選手はいない。
・また、彼は「531回」ものファールを受けており、その内101回はファールした相手にイエローカードが提示され、7回はレッドカードが提示されている。