SNSのフォロワー数が注視されるようになった現代。サッカー選手はピッチで戦うだけではなく、インターネット上でもポジション争いを行うようになった。
SNSでの人気は現在のピッチ上のパフォーマンス、今までの優勝数、ピッチ外の行動、外見など、様々な条件から生まれる。
今回は2020年のインスタグラム上にみるサッカー選手ベストXIをまとめよう。(なお、ポジションは各選手がカバーできるところからベストのマッチアップを選出。本来プレーしているポジションとは異なることもある)

GK:テア・シュテーゲン
フォロワー数:1,145万人
レアル・マドリードの歴史を描いたイケル・カシージャス(1,648万フォロワー )が引退した今、インスタグラム上で最もフォロワーが多いゴールキーパーはバルセロナのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとなった。
ボルシア・メンヒェングラートバッハのユースで育ったテア・シュテーゲンは、ドイツの同クラブで4シーズンプレーし、2014年5月に移籍金1200万ユーロでバルセロナに加入すると、2014/2015シーズンにはトレブル(1シーズンで3つの主要大会で優勝すること)を達成した。
さらに、ユース時代から現在まで、13年間ほどドイツ代表のゴールも守っている。人気があるわけだ。

RB:アウベス
フォロワー数:3,149万人
世界の右サイドバックで最高のフォロワー数を誇るのは、現在ブラジル・セリエAのサンパウロに所属しているダニエウ・アウベスだ。
彼はバルセロナ時代、ジョゼップ・グアルディオラ監督の元でチャンピオンズリーグ(CL)やリーガなどで優勝。その後、移籍したユベントスとパリ・サンジェルマンでも国内リーグタイトルを手に入れ、ブラジル代表でのタイトルも含めると40回の優勝を経験している。
ヨーロッパのトップリーグから離れ、地元のブラジルに戻った後でもSNSでの人気が続いている。

CB:ルイス
フォロワー数:1,942万人
ここで紹介する2人のセンターバックのうちの1人は、あと少しで2,000万人フォロワーを突破できそうなアーセナルのダビド・ルイスだ。
しかし、2014年に高額な移籍金4000万ポンド(約76億円)でチェルシーからパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍したルイスは、フォロワー数が減少してもおかしくないほどに最近パフォーマンスが落ちている。数日前、継続的な酷いプレーにもかかわらず、アーセナルと契約更新したと聞いたサポーターは、クラブ対する驚きと怒りを隠せなかった。
一方、アーセナルの監督であるミケル・アルテタは、こう釈明している。

CB:ラモス
フォロワー数:3,927万人
もう1人のセンターバックは、2005年からレアル・マドリードに所属し、バンディエラ(チームの象徴たる選手)となりながら、サッカー界ベストディフェンダーの1人と評価されているセルヒオ・ラモスだ。
リーガのDF登録選手としては歴代最多ゴール記録を保持している上、2010年FIFAワールドカップ・南アフリカ大会では全ての試合で右サイドバックとして先発し、FIFA選出のベストイレブンに選ばれた。
現在SNSで話題になっているのは彼の契約更新の話だ。テレビ局『El Chiringuito』によると、ラモスはロス・ ガラクティコス(レアル・マドリードの愛称)との契約延長を前向きに考えているが、1,800万ユーロ(約22億円)の年俸を求めているという。レアル・マドリードにいた頃のクリスティアーノ・ロナウド並みの年俸だ。

LB:マルセロ
フォロワー数:4,495万人
右サイドがダニエウ・アウべスだったように、左サイドもブラジル選手に支配されている。最もフォロワーの多い左サイドバックはレアル・マドリードのマルセロだ。
彼が手に入れてきた多くのトロフィー(リーグ優勝4回、CL優勝4回など)がSNSでの人気の源だと思われるが、それだけではチームメイトであるラモスを超えられないはずだ。
マルセロが話題の選手の1人になっているのは、頻繁にユーザーの酷いコメントに返信をしているためだと言われている。特に話題となったのは、2019年2月に行われたサポーターとのやりとりだ。あるサポーターがマルセロがピッチに立つことがマドリードの敗北の理由とコメントした。それに対して、マルセロはこう返信している「そうなんだ。
それによってSNSでの会話は熱くなり、マルセロはピッチにも同じ熱意を求められるなど多くの侮辱を受けることとなった。

RSH:ロドリゲス
フォロワー数:4,578万人
ジネディーヌ・ジダン監督にスタメンとしてあまり起用されずピッチでアピールできないハメス・ロドリゲスは、インスタグラムで絶好調だ。
監督との話題が彼の株を上げている様子。ロドリゲスが試合に出されていないのは事実だが、とんでもなく強い選手であることには変わりない。レアル・マドリードに不満を抱えていることが多くの移籍の話題につながり、彼をより有名にしている。
マンチェスター・ユナイテッドとニューカッスルを筆頭にプレミアリーグの複数のクラブがロドリゲスを狙っていると噂されているが、今年の夏の移籍期間中に本当にスペインを離れることになるだろうか?

CH:ポグバ
フォロワー数:4,125万人
「移籍」という言葉に、サッカー好きの人はすぐポール・ポグバを思い浮かべるだろう。フランス人MFのポグバは2016年にユベントスを離れ、再び古巣マンチェスター・ユナイテッドに復帰したが、ユナイテッドとはあまりうまく行っていない現実がある。
このフランス人センターハーフの獲得を狙っているクラブは多く存在しているが、インターネット上で最も盛り上がっているのがビアンコネーリ(ユベントス愛称)に戻る話題だ。
彼が戻ってくることを夢見ているユベントスサポーターは、この移籍に対するハッシュタグ『#Pogback(ポグバック・ポグバ戻ってくれ)』を作った。

LSH:イニエスタ
フォロワー数:3,435万人
左サイドハーフのポジションで最もフォロワー数が多いのは、現在J1ヴィッセル神戸に所属している元スペイン代表、元バルセロナのアンドレス・イニエスタだ。
彼の人気の理由は1つ。デビューからずっとピッチ上で懸命な姿を見せてきたことだ。トラブルなども起こしたことがない。ただ純粋に頑張り、ハードワークでサッカー会のトップに立った。
イニエスタはこれからの子供達が目指すべきプロそのものだ。引退前に日本へ来ることを選んでくれたのは、この国にとってとても誇るべきことだろう。2020J1シーズンの彼の活躍も楽しみだ。

RWG:メッシ
フォロワー数:1.5億人
圧倒的なテクニックと得点の数で愛されるバルセロナのリオネル・メッシ。彼をインスタグラムでフォローしているのは1億人以上にも上るが、それは驚くことではない。
メッシはトップの中のトップだ。リーガ優勝10回、コパ・デル・レイ優勝10回、CL優勝4回など、バルセロナ歴代最多33回の優勝を果たしている上、ここまで6回もバロンドールを受賞してきた。
さらに、メッシの人気はこれからもっと上がるだろう。スペインのメディア『Cadena Ser』によると、現在メッシとバルセロナの関係は非常に悪く、契約更新が難しくなっているという。次の行き先はまだ不明のままだが、世界中のサッカー好きが獲得を夢見ているのは明らかだ。

CF:ロナウド
フォロワー数:2.2億人
2億人以上というとんでもない数字で、クリスティアーノ・ロナウドはインスタグラムのフォロワーが最も多いサッカー選手となる。このポルトガル人センターフォワードの人気は彼のレアル・マドリード移籍時よりずっと高まっている。
2018年の夏、ロナウドがマドリードからユベントスに移籍することが決まった時は、イタリア全国のサポーターがしびれた。彼のユニフォーム販売開始から24時間で52万枚が売れ、その売り上げは5400万ユーロ(約71億円)に達したという。
ロナウドの強みはサッカーの強さだけではない。カリスマ性、努力を欠かさないストイックさ、そして外見(イタリアのメディア『IoDonna』によると彼は最も女性フォロワーの多いサッカー選手でもある)もSNSの世界では侮れない武器になっている。

LWG:ネイマール
フォロワー数:1.3億人
2017年に2億2200万ユーロ(約271億円)でバルセロナからPSGに移籍したネイマール。その取引は史上最高額となり、当時このブラジル人FWのSNSも一気に増加したという。
そのブームが止まらない理由は、彼、そしてバルセロナのサポーターがお互いに感じる懐かしさにもあるだろう。ネイマールがフランス王者クラブに移籍して以来、すべての移籍期間においてスペインのクラブに戻る話題が上がり、彼の人気は高まる一方となっている。
しかし、ネイマールの獲得を望む全てのクラブの課題となるのは2,830万ユーロ(約34億円)の年俸だ。下記のビデオでそれがどれぐらい高いものかを感じられるだろう。
2020年インスタで見るサッカー選手ベストXIフォーメーション
