明治安田生命Jリーグ2021シーズンもいよいよ大詰め。11月3日のJ1リーグ第34節では早々に、川崎フロンターレの2年連続4度目の優勝が決定。
一方で、今シーズンをより良いもので終えようとまだまだ懸命になるクラブも少なくない。残り数試合に迫ったJ1リーグ(12月4日最終節)J2リーグ(12月5日最終節)から、見逃してはならない注目試合をご紹介したい。

ACL出場権を確定させたい神戸の集大成がここに
2021シーズンは好調をキープしているヴィッセル神戸。11月27日の第37節、ホームに横浜F・マリノスを迎えての一戦は見逃せない。昨2020シーズンは厚みのある選手層にも関わらず不甲斐ない戦績(結果14位)だった神戸だが、今シーズンは三浦淳寛監督の下順当な結果を残して3位につけている。
2020年以来となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を手にする目前にして、ホーム最終戦となるこの試合で確定することができればファンにとっても嬉しい限りだろう。相手も2位に位置する横浜F・マリノスだけに内容にも期待できるアツい試合になると考える。

J1残留争いの主役は湘南!?
残留争いは毎シーズン絶対に白熱する。いわばJリーグの風物詩の1つとも言えるが、2021シーズンのJ1残留争いは特に緊迫感が増している。通常のレギュレーションとは異なり4クラブが自動降格となるからだ。11月7日第35節を終え、今シーズンの残留争いは6クラブ(湘南ベルマーレ、清水エスパルス、徳島ヴォルティス、大分トリニータ、ベガルタ仙台、横浜FC)で争われる展開に突入した。
この残留争いの主人公を演じるのは湘南ベルマーレに違いない。湘南は残り3試合、いずれも落とせない試合となる。

J2では相模原の動向が見逃せない…
湘南の状況は、J2リーグのSC相模原にも同様に当てはまる。今シーズン初めてJ2の舞台に立った相模原は、現在勝ち点34で降格圏の20位に位置。このままではJ3へ出戻りとなってしまう厳しい状況だ。
そんな相模原はここから愛媛(21位)、松本山雅(22位)、東京ヴェルディ(12位)との試合が続く。愛媛、松本山雅との残留争い直接対決は非常に温度感の高い一戦になることだろう。残留ラインである18位まで勝ち点差は「3」であり、この2試合で連勝することができれば残留への望みをつなぐことができる。
またJ3首位のテゲバジャーロ宮崎にJ2クラブライセンスが交付されていない関係で、J3の最終順位次第ではJ3へ降格するクラブ数が4クラブから3クラブへ縮小する可能性も残されている。まだまだ諦めるには早い状況だ。

J2優勝に弾みをつけたい磐田
11月14日のJ2第39節水戸ホーリーホック戦の勝利で、3シーズンぶりのJ1復帰を決めたジュビロ磐田。
長崎は現在4連勝中と好調で、逆転でのJ1昇格を狙って死物狂いで勝ち点3を取りに向かってくることが想定される。J2優勝を狙う磐田とJ1昇格を狙う長崎。非常にアツい試合になるに違いない。また仮に磐田が勝利すると長崎の昇格は絶望的になり、2位京都サンガの昇格をアシストすることにもなる構図であることを含めると、より楽しめる90分になるはずだ。