ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属の日本代表GKシュミット・ダニエルは、日本代表GK川島永嗣の古巣であるリーグアン(フランス1部)FCメスへの移籍に向かっている模様。浦和レッズ所属の日本代表GK鈴木彩艶の去就にも影響を与える可能性がある。

 シュミットは直近数シーズンにわたり、STVVの正守護神として活躍。先月にトルコ1部MKEアンカラギュジュやベルギー1部クラブ・ブルッヘへの移籍が噂されたが、両クラブの提示した移籍金額が低かったこともあり破談に終わったと報じられると、先月30日開催のベルギー1部リーグ開幕戦でフル出場していた。

 しかしベルギーメディア『Voetbal』は今月3日になって「STVVは今後数週間でシュミットを失うことになる」とリポート。STVVのGK事情について、以下のように綴っている。

 「フランスのFCメスがシュミットへのオファーを計画している。STVV は正守護神を誰に置き換えるべきかをすでに考えており、鈴木が新ゴールキーパーの有力候補となっている。

STVVは忙しい数週間を過ごす」

 メスは1980年代から90年代にかけて、国内カップ戦を2度制した古豪。直近10年間で1部昇格と2部降格を繰り返す中、昨季は2部リーグを2位で終えて、1年での1部復帰を果たしている。

 以前から複数回にわたり、ベルギー国内メディアのインタビューでステップアップ移籍へのこだわりを語っていたシュミット。今年2月には「なぜかヨーロッパでは日本人ゴールキーパーの人気がありません」と嘆いていたが、31歳にしてようやく欧州主要リーグでプレーするチャンスを得ようとしている。