横浜F・マリノスは日本時間今月25日深夜開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝2ndレグで、UAE1部アル・アインと対戦。現地入りした横浜FMサポーターから「チケットを入手できない」という報告が相次いでいるが、アル・アイン側の対応はアジアサッカー連盟(AFC)の定めた規定に則っているか微妙だという。


 横浜FMは22日、ACL決勝2ndレグの座席割り当てについて「相手クラブとの調整に時間を要し、観戦に関するご案内が遅くなり皆さまには多大なご心配をおかけいたしました。誠に申し訳ございません」と謝罪。その上で「当初、アウェイチームエリアは約2,000席とご案内しておりましたが、相手クラブより最終的に1,100席に変更すると通達がありました」とファン・サポーターに報告している。

 一方、アル・アインは試合当日にホームスタジアム周辺に大型スクリーンを設置し、パブリックビューイングを実施すると公式発表。チケットを入手できなかったサポーターへの救済措置と考えられるが、ネット上では現地入りした横浜FMサポーターとみられるSNSユーザーから「何とかスタジアム入りできないかな?」「現地まで来たからには、スタジアムで試合観戦したい」といった声が挙がっている。

 AFCが定めたACL2023/24シーズンのレギュレーションによると、各クラブにはホームスタジアムの隔離された安全なエリアにアウェイサポーターを迎え入れることが求められており、アウェイサポーターの下限を「スタジアム最大収容人数の5%」に定めている。


 アル・アインのホームであるハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムは最大収容人数が25000人。その5%は1250人であるが、横浜FM側に割り当てられたのは1100席だ。緩衝帯を設けていることも想定されるだけに、AFCの規則に反していると断定することはできないが、それでもアル・アイン側の対応が規則の範囲内であるか微妙と考えられる。現地でのチケット難民大量発生を受けて、アル・アインやAFCへの批判も見られるが、緩衝帯の大きさが議論の焦点になりそうだ。