東山高校は後半アディショナルタイムにチャンスを作り、コーナーキックを獲得。ボールをゴール前に放り込むと、CKのこぼれ球を頭で合わせるも、大谷高校のゴールキーパーに両手でキャッチされる。
観客の視線を集めたのは、その後のシーンだった。大谷高校のGKは味方選手が前線へ上がる中、時間を稼ぐようにボールを長く持つ。その中、10番をつけた東山高校のフィールドプレーヤーは帰陣せず、ゴールポスト付近にとどまっていた。すると、GKがボールをピッチに置いた瞬間、10番をつけた東山高校のFPが一目散に奪取。ボールを奪うと、GKを振り切り、無人のゴールに流し込んだのだ。
この決勝ゴールのシーンは、X(旧ツイッター)で瞬く間に拡散。「東山高校の10番凄すぎる!」「アディショナルタイムでこのプレーができる冷静さが素晴らしい」などと称賛が相次ぐ一方で、「明らかに狡猾だな」「ずる賢い」「これは残酷」という声も挙がっている。
また、決勝ゴールを献上したGKに対しては「この悔しさを糧にしてほしい」「これはしょうがない」などと、擁護や励ましのメッセージが多く寄せられている。鎌田や湘南ベルマーレ所属FW池田昌生ら、複数のプロサッカー選手を輩出している東山高校。府内屈指の強豪校として知られているだけに、相手の一瞬の隙を突くプレーにも磨きがかかっている。