2024明治安田J1リーグ第31節の10試合が9月21日~22日に開催された。首位を走る町田ゼルビアはホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦。
連勝で次節に予定されているサンフレッチェ広島との直接対決に臨みたかったが、最後までゴールを割ることができずスコアレスドローに終わった。

一方、町田を追う広島は前節引き分けたことで首位を譲ったが、今節横浜F・マリノスとの一戦では6-2と圧倒的な強さを見せて勝利し再び首位へと返り咲いた。

また下位では現在18位と降格圏にいるジュビロ磐田がアビスパ福岡と引き分け勝ち点1を手に。17位湘南ベルマーレが敗れたことで1試合消化の少ない磐田が勝ち点の上で追いつくことに成功している。ここでは、そんな第31節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。

【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

GK:永石拓海(アビスパ福岡)

直近9試合勝利のないアビスパ福岡は第31節でジュビロ磐田と対戦。互いに最後までゴールを割ることができず、スコアレスドローで終えた。この試合では、第14節以来となる出場を果たしたGK永石拓海の活躍が光った。狙いすましたシュートや強烈なミドルシュートをことごとくセーブすると、エリア内深い位置までの侵入に対しても飛び出してこれを阻止。最後までゴールを守り抜き勝ち点1を得る原動力となった。

  • 最終スコア:0-0
  • 前節からの順位変動:福岡(12位→13位)、磐田(18位→18位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

DF:木本恭生(FC東京)

連勝を狙うFC東京は浦和レッズと対戦。前半序盤に奪った2点のリードを最後まで守り切り、第23節以来となる無失点勝利を挙げた。この試合、90分を通して高い集中力を見せたのがDF木本恭生だ。エリア内まで突破を許した場面でも素早い反応のカバーリングで相手のチャンスを阻止。
終盤にも相手の突破を防ぐなど好プレーを多く披露し、チームの連勝に大きく貢献した。

  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:FC東京(8位→7位)、浦和(9位→11位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

DF:荒木隼人(サンフレッチェ広島)

前節連勝がストップしたサンフレッチェ広島は横浜F・マリノスと対戦。前半から互いにゴールを奪い合う激しい展開となった。結果2つの失点はあったものの、今節DF荒木隼人の貢献は大きなものがあったと言えよう。前線のターゲットにポストプレーを許さない対応力や空中戦の強さで後半は追加点を許さなかった。残念ながらゴールネットを揺らしたシーンはオフサイドとなったが、大いに存在感を放ち首位返り咲きを果たす勝利を呼び込む原動力となった。

  • 最終スコア:6-2
  • 前節からの順位変動:広島(2位→1位)、横浜FM(7位→9位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

DF:岡村大八(北海道コンサドーレ札幌)

前節は連勝を止められた北海道コンサドーレ札幌。降格圏脱出のためにも再び連勝の流れを掴むべく、第31節は首位町田ゼルビアのホームへと乗り込んだ。連敗の許されない状況の中、DF岡村大八が鬼気迫るプレーを数多く披露した。相手の前線に簡単にはボールを収めさせない対応やトラップ際を狙ったボール奪取、突破に対しても落ち着いた対応を見せるなど最後まで町田の攻撃をせき止め、首位からの勝ち点獲得に貢献した。

  • 最終スコア:0-0
  • 前節からの順位変動:札幌(19位→19位)、町田(1位→2位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

MF:高宇洋(FC東京)

浦和レッズを相手に2-0と快勝を収めた第31節のFC東京。6月以来となる連勝に大きく貢献したのがMF高宇洋だ。周囲との連携で細かいパス回しに絡んでチャンスメイクを図り、的確なポジショニングでボールを引き出しては持ち前の視野の広さを活かし展開力を発揮するなど大いに存在感を発揮。浦和を相手にシーズンダブルを決める立役者となった。

【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

MF:山田楓喜(東京ヴェルディ)

今季、すでに複数の直接フリーキックからのゴールを決めているMF山田楓喜が第31節のサガン鳥栖戦でまたも魅せた。前半の半ばに差し掛かる時間帯、ゴール正面の位置でフリーキックを獲得すると山田が得意の左足を振り抜き、ボールは壁の頭上を越えゴールへと吸い込まれた。
美しいゴールで先制に成功した東京ヴェルディは終盤にも1点を加え2-0と完勝を収めた。

  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:東京V(6位→6位)、鳥栖(20位→20位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

MF:トルガイ・アルスラン(サンフレッチェ広島)

この夏の加入から圧倒的な存在感を放ち続ける選手の1人MFトルガイ・アルスラン。第31節の横浜F・マリノス戦でも輝きを放っていた。先制するも早々に同点に追いつかれるゲーム展開の中、失点直後に思い切りよく右足を振り抜いて勝ち越しゴールをマーク。さらに前半終了間際にもグラウンダーのクロスを流し込んで3点目をもたらすなど、交代するまで圧巻の活躍で大勝に貢献した。

【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

MF:翁長聖(東京ヴェルディ)

東京ヴェルディはサガン鳥栖と対戦。2-0と前節に続く無失点勝利で終え、今季初の4連勝を果たした。前半MF山田楓喜の美しい直接フリーキックが際立った今節だが、MF翁長聖の活躍も忘れてはいけないだろう。ゲーム終盤、背後を取る動きから敵陣深くまで入り込みコーナーキックを獲得すると、その流れからクロスにニアへ飛び込んで追加点をマーク。守備でも相手の決定機で見事なゴールカバーを見せるなど、攻守両面で存在感を発揮した。

【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

FW:武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

直近3連勝中のヴィッセル神戸は、アウェーでアルビレックス新潟と対戦。ゲーム最終盤の劇的なゴールで3-2と逆転に成功し、連勝を4へと伸ばした。先制するも一時逆転を許す展開となった今節、後半逆転のきっかけとなるゴールを挙げたのがFW武藤嘉紀だ。後半も終盤に差し掛かる時間帯、スルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出しダイレクトで流し込んで同点ゴールをマーク。逆転優勝に向け、大きな1勝をチームにもたらす原動力となった。


  • 最終スコア:3-2
  • 前節からの順位変動:神戸(3位→3位)、新潟(10位→12位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

FW:永井謙佑(名古屋グランパス)

2連勝を狙う名古屋グランパスは川崎フロンターレと対戦。2-0と快勝を収めた今節、FW永井謙佑が持ち味を存分に発揮した。序盤から相手DFラインの背後を取る動き出しでチャンスに絡むと、前半のうちにロングボールから鮮やかなゴールを決め先制点をマーク。後半にはロングスローをダイレクトでエリア内へつなぎ追加点をアシストし、1ゴール1アシストの働きで勝利に大きく貢献した。

  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:名古屋(14位→8位)、川崎(13位→15位)
【J1リーグ2024】第31節ベストイレブン&ハイライト。町田が手痛い無得点ドロー

FW:レオ・セアラ(セレッソ大阪)

直近4連敗と苦しむセレッソ大阪は湘南ベルマーレと対戦。今節も先制点を許す厳しい展開となったが、前半のうちに逆転に成功。最後までリードを守り切って勝利を収めた。そんな逆転の立役者となったのがFWレオ・セアラだ。前半半ばの時間帯にゴール前でラストパスを流し込み同点ゴールを挙げると、直後には背後を取る動き出しから逆転ゴールをマーク。あっという間に2ゴールを挙げる活躍で、チームに第21節以来となる白星をもたらした。

  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:C大阪(11位→10位)、湘南(17位→17位)
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