2024年12月29日にJFA第48回全日本U-12サッカー選手権大会の決勝が行われ、東京ヴェルディジュニアが見事小学生年代の日本一に輝いた。この年代の大会では5~6年生を中心としたメンバー構成のチームが多く、卒業後のサッカーキャリアとしては中学校での部活動や地元のクラブチーム、Jリーグクラブ下部組織といった選択肢が考えられる。
ここでは、中学生世代(ジュニアユース世代)におけるサッカーの選択肢について、前述の3つそれぞれの特徴やメリット・デメリットを検証していく。
さらに、テスト期間中などは部活動が休みになることもあり、週末も全て活動するわけではないのでサッカーと勉強の両立もしやすいだろう。その他、月謝などの負担が基本的にないため費用面でのメリットも大きいと言える。
一方、地元クラブチームやJ下部組織と比べると部活動の状況は地域によって様々であり、そもそもサッカー部がない学校やあったとしても部員が少なく試合ができないといったことも考えられる。また、指導者も外部委託が広がりを見せているものの未だに教員が顧問を担う学校も多く、全ての学校で専門的な指導を受けられるわけではない。このように格差がある点は、クラブチームやJ下部組織と比べデメリットと言わざるを得ないだろう。
ただし、多くのクラブチームで「セレクション」という入団テストが導入されており、誰でも入れる訳ではない。
また、練習時間や試合数が多いということはその分費用も掛かる。クラブチームの月謝は様々だが、数千円から1万円近くの月謝が必要だ。さらに遠方での試合や合宿、大きな大会へ出場する場合の遠征費なども別途必要で部活動より負担は大きく、この点はデメリットと言えるかもしれない。
Jクラブの下部組織に所属するメリットは多い。プロサッカー選手と同じグラウンドでトレーニングができ、大きな大会に出場できるなど最高の環境と言えるだろう。また、コーチや監督は指導者ライセンスを取得しており、経験豊富な元プロサッカー選手などから指導を受けることもできる。高い意識を持ったチームメイトも多く、競争意識が生まれ切磋琢磨できる環境だ。
しかし入団するためのハードルは高い。各地から集まった精鋭たちの中でセレクションに合格しなければならず、合格率は全体の10%程度とも言われている。
9歳から12歳のいわゆるゴールデンエイジと呼ばれる年齢を経て、中学生のジュニアユース世代になる彼らがサッカーを続けるためには様々な選択肢がある。各々に特徴やメリット・デメリットがあるためどれを選ぶかはもちろん大切だが、最も重要なのは”いかにサッカーを楽しめる環境か”ということではないだろうか。
部活動でも地元クラブチームでもJ下部組織でも、本当にサッカーを楽しめる人はスキルや技術の上達も早く試合や練習で積極的にプレーできる。筆者にも3人の子どもがおり、長男は現在地元のクラブチームに所属している。費用や保護者の負担など諸種問題もあるが、子どもが最もサッカーを楽しめる環境の選択をお勧めしたい。
ここでは、中学生世代(ジュニアユース世代)におけるサッカーの選択肢について、前述の3つそれぞれの特徴やメリット・デメリットを検証していく。

最も身近にサッカーができる部活動
学校の部活動でサッカーをすることの最大のメリットは、何と言っても通いやすさやなど利便性にある。通学している中学校のグラウンドが練習場所となることが多く、放課後にそのままサッカーができるのは大きな魅力だ。また、これまでは学校の先生が顧問となるケースが多かったが、働き方改革の一環として休日の部活動の指導を外部に委託するなどの動きも広がっており、サッカー経験者など専門的な指導者も期待できる。さらに、テスト期間中などは部活動が休みになることもあり、週末も全て活動するわけではないのでサッカーと勉強の両立もしやすいだろう。その他、月謝などの負担が基本的にないため費用面でのメリットも大きいと言える。
一方、地元クラブチームやJ下部組織と比べると部活動の状況は地域によって様々であり、そもそもサッカー部がない学校やあったとしても部員が少なく試合ができないといったことも考えられる。また、指導者も外部委託が広がりを見せているものの未だに教員が顧問を担う学校も多く、全ての学校で専門的な指導を受けられるわけではない。このように格差がある点は、クラブチームやJ下部組織と比べデメリットと言わざるを得ないだろう。

練習時間や試合数の多さが魅力の地元クラブチーム
地元のクラブチームに所属するメリットは、練習時間や試合数の多さだ。基本的に平日は夕方から夜に練習し週末は試合を行う事も多く、部活動と比べると多くの時間を充てることができる。一定のライセンスを持ったコーチが多く、なかには元プロサッカー選手として活躍した経験を持つ指導者もいる。強いチームには全国から選手が集まることもあり、高いレベルでサッカーをするには良い環境と言えるだろう。ただし、多くのクラブチームで「セレクション」という入団テストが導入されており、誰でも入れる訳ではない。
合格には基礎的なサッカー技術はもちろん、コミュニケーション能力やサッカー知識なども求められ、この点が部活動とは大きく異なる。
また、練習時間や試合数が多いということはその分費用も掛かる。クラブチームの月謝は様々だが、数千円から1万円近くの月謝が必要だ。さらに遠方での試合や合宿、大きな大会へ出場する場合の遠征費なども別途必要で部活動より負担は大きく、この点はデメリットと言えるかもしれない。

本気でプロを目指すならJ下部組織
「サッカーに集中したい」「将来はプロサッカー選手を目指している」という場合はJリーグクラブの下部組織という選択肢もある。現在はほとんどのJクラブにユースなどの下部組織があり、そこからトップチームに昇格してプロデビューするケースも珍しくない。Jクラブの下部組織に所属するメリットは多い。プロサッカー選手と同じグラウンドでトレーニングができ、大きな大会に出場できるなど最高の環境と言えるだろう。また、コーチや監督は指導者ライセンスを取得しており、経験豊富な元プロサッカー選手などから指導を受けることもできる。高い意識を持ったチームメイトも多く、競争意識が生まれ切磋琢磨できる環境だ。
しかし入団するためのハードルは高い。各地から集まった精鋭たちの中でセレクションに合格しなければならず、合格率は全体の10%程度とも言われている。
見事入団できても「レベルの高い練習についていけない」「サッカー中心の生活で勉強が疎かになる」「練習がきつくて辛い」など壁にぶつかることも多いだろう。
9歳から12歳のいわゆるゴールデンエイジと呼ばれる年齢を経て、中学生のジュニアユース世代になる彼らがサッカーを続けるためには様々な選択肢がある。各々に特徴やメリット・デメリットがあるためどれを選ぶかはもちろん大切だが、最も重要なのは”いかにサッカーを楽しめる環境か”ということではないだろうか。
部活動でも地元クラブチームでもJ下部組織でも、本当にサッカーを楽しめる人はスキルや技術の上達も早く試合や練習で積極的にプレーできる。筆者にも3人の子どもがおり、長男は現在地元のクラブチームに所属している。費用や保護者の負担など諸種問題もあるが、子どもが最もサッカーを楽しめる環境の選択をお勧めしたい。
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