5月28日に前倒し分の浦和レッズ戦(第22節)を戦ったセレッソ大阪。2025シーズンのC大阪は、これまで3シーズン指揮を執っていた小菊昭雄監督が昨季限りで退任し、新たにアーサー・パパス監督のもとでシーズンをスタートさせている。
開幕戦でガンバ大阪との大阪ダービーを5-2と大量得点で制し、そのまま勢いに乗るかと思われたが、以降6試合未勝利とスタートダッシュには失敗。しかし直近は、今季初の3連勝などもあって持ち直し、トップハーフで折り返し地点間近まできた。
順調に進む新旧戦力の融合が復調の要因であるが、特に新エースの覚醒や新たな守備の中心選手がチームにフィットしていることが大きい。ここでは、今冬C大阪に加わった選手のうちリーグ戦で出場機会を得ている選手について、その活躍ぶりを5段階で評価していく。なお、期限付き移籍から復帰した選手は対象外とした。
現時点で19試合すべてに出場し挙げたゴールは7つ。リーグ全体で3位タイとなる得点数で攻撃を牽引し、今冬攻撃陣に空いた大きな穴を塞ぐ働きを示している。序盤戦ではベンチスタートとなるゲームもあったが第6節以降はスタメンに定着しており、最も期待されていた「ゴール」という部分でも結果を出していることから評価を「5」とした。果たして昨季のエースが残した記録を超える活躍が見せられるのか楽しみだ。
カピシャーバや為田にはない180cmという高さも魅力の1つだが、最大の強みはその推進力。第8節のファジアーノ岡山戦では、開始早々長い距離を一人で持ち運びそのままゴールに叩き込む圧巻の先制ゴールを披露している。また、YBCルヴァンカップ3回戦では2ゴールを挙げる活躍で決定力の高さも十分にアピールできており、現時点での評価を「4」とした。
新たな最終ラインの統率役として、また安定した守備面での活躍はもちろんのこと、後方からのつなぎや質の高いフィードといった技術も確かな選手。守備だけでなく攻撃の活性化にもつながる活躍をすでに見せていることから評価を「4」とした。
高いセービング力もさることながら、足元の技術もキムに引けを取らない。さらに第18節のアビスパ福岡戦では素早いスローイングでカウンターの起点となるなど判断力の良さも見せている。熾烈なポジション争いで優位に立っていることに加え、攻守両面で存在感を発揮していることから評価を「3」とした。
開幕戦でガンバ大阪との大阪ダービーを5-2と大量得点で制し、そのまま勢いに乗るかと思われたが、以降6試合未勝利とスタートダッシュには失敗。しかし直近は、今季初の3連勝などもあって持ち直し、トップハーフで折り返し地点間近まできた。
順調に進む新旧戦力の融合が復調の要因であるが、特に新エースの覚醒や新たな守備の中心選手がチームにフィットしていることが大きい。ここでは、今冬C大阪に加わった選手のうちリーグ戦で出場機会を得ている選手について、その活躍ぶりを5段階で評価していく。なお、期限付き移籍から復帰した選手は対象外とした。

FWラファエル・ハットン
評価:★★★★★
昨季21ゴールを挙げたエースFWレオ・セアラ(現・鹿島アントラーズ)を冬に失ったC大阪にとって、新加入ブラジル人のFWラファエル・ハットンへの期待は大きなものだったに違いない。そしてハットンはここまで見事にその期待に応える活躍を見せている。現時点で19試合すべてに出場し挙げたゴールは7つ。リーグ全体で3位タイとなる得点数で攻撃を牽引し、今冬攻撃陣に空いた大きな穴を塞ぐ働きを示している。序盤戦ではベンチスタートとなるゲームもあったが第6節以降はスタメンに定着しており、最も期待されていた「ゴール」という部分でも結果を出していることから評価を「5」とした。果たして昨季のエースが残した記録を超える活躍が見せられるのか楽しみだ。

FWチアゴ・アンドラーデ
評価:★★★★☆
今冬C大阪の左サイドではMFカピシャーバとMF為田大貴がそれぞれ他クラブへ移籍。主力選手を同時に失い、後釜がどうなるのか注目された。そんな不安を払拭する活躍を見せているのが、今季新たに加入したFWチアゴ・アンドラーデだ。カピシャーバや為田にはない180cmという高さも魅力の1つだが、最大の強みはその推進力。第8節のファジアーノ岡山戦では、開始早々長い距離を一人で持ち運びそのままゴールに叩き込む圧巻の先制ゴールを披露している。また、YBCルヴァンカップ3回戦では2ゴールを挙げる活躍で決定力の高さも十分にアピールできており、現時点での評価を「4」とした。

DF畠中槙之輔
評価:★★★★☆
今冬補強した選手のなかでも、守備陣の補強の目玉となったのが横浜F・マリノスで優勝も経験しているDF畠中槙之輔の獲得だ。残念ながらDF鳥海晃司がジェフユナイテッド千葉へ移籍してしまったものの、大きな戦力補強となったのは間違いない。新たな最終ラインの統率役として、また安定した守備面での活躍はもちろんのこと、後方からのつなぎや質の高いフィードといった技術も確かな選手。守備だけでなく攻撃の活性化にもつながる活躍をすでに見せていることから評価を「4」とした。

GK福井光輝
評価:★★★☆☆
C大阪のGKと言えば、これまでGKキム・ジンヒョンが長く務めており、今季も開幕から第6節までは続けて起用されていた。しかし、その絶対的な守護神に代わり第10節以降続けて出場しているのが、今冬町田ゼルビアから加入したGK福井光輝だ。高いセービング力もさることながら、足元の技術もキムに引けを取らない。さらに第18節のアビスパ福岡戦では素早いスローイングでカウンターの起点となるなど判断力の良さも見せている。熾烈なポジション争いで優位に立っていることに加え、攻守両面で存在感を発揮していることから評価を「3」とした。

DF中村拓海
評価:★☆☆☆☆
今冬C大阪は即戦力のみならず、有望な若手の獲得にも成功している。パリ五輪世代のDF中村拓海もそのうちの1人だ。注目の新戦力だったが開幕戦に途中出場して以来、サブに名を連ねるゲームはあるものの出番がない。昨季まで所属していた横浜FCではJ1、J2いずれでも一定の出場機会を得ており、特に2022シーズンにはJ2で4つのアシストをマークするなどJ1昇格にも貢献していただけに今後の起用方法が注目される。現時点では活躍の機会が少ないことから評価は「1」とした。

FW古山兼悟
評価:★☆☆☆☆
この冬C大阪へと加入した大卒ルーキーは2名いるが、そのうち早くも出場機会を得ているのがFW古山兼悟だ。早速存在感を放ったのは第14節の京都サンガ戦。早い時間に2点のビハインドを背負ったこのゲームで、MFルーカス・フェルナンデスが1点を返した後、前半終了間際にプロ初となる得点で同点ゴールをマーク。後半の逆転につながる活躍を示した。初先発でいきなり初ゴールと起用に応えて見せたが、現時点では4試合の出場に留まっている点を考慮し評価は「1」とした。編集部おすすめ