J2のRB大宮アルディージャが、5月25日に行われた天皇杯1回戦で大学生チームに屈するという波乱が起きた。今2025シーズン2位に位置する好調の大宮は、ホームで筑波大学と対戦。
しかし、前半40分に失点しそのまま0-1で敗れた。筑波大学がJ2のクラブを破るジャイアントキリングを起こし、2回戦進出を果たした。

 大宮は、この試合にリーグ戦から先発全員を入れ替える完全ターンオーバー制で臨んでいた。ルヴァン杯に続いての敗退となったが、起用方針からも、今シーズンの主眼をJ1昇格に置いていることは明白だった。大宮のサポーターからはネット上で、この敗戦を冷静に受け止めるコメントが多数寄せられた。

 「敗退したが日程がだいぶ楽になるしポジティブだろ」「自動昇格の事を考えると最善だった? 徹底的にリーグに全振りしていると感じる」「今の戦力で天皇杯取れるわけないんだからさ、むしろV・ファーレン長崎との連戦なくなってよかったしょ」

 天皇杯での早期敗退は、J1昇格を目指す大宮にとって、スケジュールの負担を軽減しリーグ戦に集中できるという点で、決して悪い結果ではなかったとの見方もある。クラブとサポーターの間では、カップ戦よりも昇格を優先すべきという認識が共有されており、関心はすでに次節(31日)の難敵ジュビロ磐田戦へと移っている。

 大宮が格下の大学生に敗れたという事実は、不本意な結果であることに変わりはない。しかし、クラブとサポーターの目標は9年ぶりのJ1復帰に据えられており、今後の戦いぶりに注目が集まる。
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