J1リーグで10位と、2024シーズンほどの勢いはない黒田剛監督率いる町田ゼルビア。5月31日にJ1最下位横浜F・マリノスとの直接対決を控えるなか、ホームゲームの観客動員力で同じく東京都にホームスタジアムを構える東京ヴェルディやFC東京を大幅に下回る数値を叩き出している。


 Jリーグの公式記録によると、町田は第18節終了時点でホームゲーム8試合を消化。これには国立競技場開催の1試合も含まれているが、1試合平均の観客数は13,712人であり、J1で6番目の少なさに。前年平均の比較ではマイナス3,898人と、J1でワーストだ。

 一方、東京Vは第18節終了時点でホームゲーム9試合を消化。国立競技場開催の1試合も含まれているが、1試合平均の観客数は20,898人であり、J1で11位。前年平均の比較ではマイナス78人だ。FC東京は国立競技場で3試合を開催していることもあり、1試合平均の観客数が32,327人とJ1で2番目の多さ。前年平均の比較ではマイナス898人となっている。

 さらに横浜FMはJ1最下位に低迷も、1試合平均の観客数は22,263人で7番目の多さ。しかし、前年平均の比較ではマイナス2,580人と、町田に次いで2番目に大きな下げ幅となっている。

 町田のホームである町田GIONスタジアムは、JR横浜線・小田急線の町田駅からシャトルバスで約40分。日産スタジアムや味の素スタジアムなど、他クラブのホームと比べてややアクセスが不便な印象であること以上に、成績面でJ1昇格1年目ほどのインパクトを残せていないことが、観客数の減少に繋がっているかもしれない。


 ただ一方で、2024年にJ1で3位に食い込んだこともあり、2025/26シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権を獲得。クラブ史上初となるアジア最高峰の戦いが2025年夏以降に控えている。リーグ戦での巻き返しが求められるが、ACLEでの結果次第では再び町田への注目度が高まるかもしれない。
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