かつて名古屋グランパス、大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)でプレーしていた元ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクは、2024/25シーズン限りで同国1部シロンスク・ヴロツラフを退団。Jリーグ再挑戦の可能性も含めて、去就に注目が集まっている。


 現在32歳のシュヴィルツォクは、ポーランドをはじめ欧州の複数クラブを経て、2021年7月に名古屋へ移籍。来日1年目からJ1リーグ戦14試合の出場で7ゴールと結果を残していたが、AFCチャンピオンズリーグ準々決勝・浦項スティーラーズ戦にアジアサッカー連盟(AFC)からドーピング疑惑によるサッカー活動停止処分を科され、プレー不可能に。しかし、2023年2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)で勝訴し、名古屋からポーランド1部ザグウェンビェ・ルビンへ移籍していた。

 一度母国へ復帰したシュヴィルツォクだが、2023年7月に大宮へ移籍。加入1年目はJ2リーグ戦10試合の出場で3ゴールをマークも、2年目は自身の怪我やFW杉本健勇の活躍により出場機会を減らし、2024年6月末で契約満了によりチームを去っている。

 大宮退団後、キプロス1部アポロン・リマソールへ移籍する可能性が報じられたものの、シロンスク・ヴロツラフへ加入。2024/25シーズンはポーランド1部リーグ戦10試合の出場で2ゴールという結果に終わり、2025年2月以降は怪我により戦列を離れていた。

 2025年6月まで残っている契約を延長せず、7月以降はフリーとなる見込みのシュヴィルツォク。Jリーグ復帰の可能性は現時点で報じられていない。2024/25シーズン途中に負った怪我の深刻度によっては、2025/26シーズン開幕以降も無所属状態である可能性が考えられる。

 以前、ポーランドメディア『kanal sportowy』のインタビューで「日本は素晴らしい国。Jリーグのレベルに驚いた」「日本のファンはサッカーに対してとても情熱的」などと、名古屋や大宮でのプレーを通じて日本サッカー界に対して良い印象を抱いていることを明かしただけに、シュヴィルツォクの今後の成功を多くのファン・サポーター等が願っているはずだ。
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