賭博容疑で起訴と報じられているMF檀崎竜孔、FW指宿洋史、DF今井智基らが所属するオーストラリア1部ウェスタン・ユナイテッドFCが、所属選手等への給与を滞納するなど、深刻な財政難に陥っているという。

 『ESPN』が5月22日に報じたところによると、オーストラリアのプロサッカー選手会は、ウェスタン・ユナイテッド所属の選手たちがクラブに対して、未払い分の給与を6月3日までに支払うよう要求。
支払いが完了しなかった場合には、一方的に契約を破棄して他クラブへ移籍する権利が与えられるという。

 また報道によると、同クラブの給与滞納は2024/25シーズンに2度発生。2025年3月には現地の税務当局がクラブの親会社の解散命令を連邦裁判所に提出。5月はじめには1億豪州ドル(約93億円)買収の可能性が報じられたが、実現には至っていない。

 檀崎は2025年4,5月に行われたオーストラリア1部リーグ戦4試合で故意にイエローカードを貰うなど、試合の不正操作に及んだと疑われており、最悪の場合、懲役刑によりプロサッカー選手としてのキャリアが終了する可能性もある。ただ、指宿と今井に関しては、クラブの給与支払いが完了しない場合、2025年夏に移籍金ゼロで他クラブへ加入する可能性が考えられる。

 現在34歳の指宿は、スペイン国内の複数クラブやアルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、湘南ベルマーレ、清水エスパルスと渡り歩き、2022年1月に再び海外挑戦。オーストラリア1部アデレード・ユナイテッドで2シーズンにわたり絶対的ストライカーとして活躍しており、2023/24シーズンには15ゴールをマークしている。この実績が評価され、2024年夏にウェスタン・ユナイテッドへ移籍。2024/25シーズンもリーグ戦で10ゴールを挙げている。

 一方、現在34歳の今井は、大宮アルディージャ(現RB大宮アルディージャ)、柏レイソル、松本山雅FCを経て、2020年2月からウェスタン・ユナイテッドでプレー。在籍4年半で1度のリーグ優勝を成し遂げており、2024/25シーズンもリーグ戦27試合出場と、中心選手として存在感を発揮している。
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