湘南ベルマーレ所属FW福田翔生は、2025年夏にデンマーク1部ブレンビーIFへ完全移籍する模様。ブレンビーはMF堂安律所属のSCフライブルクへ移籍した日本代表MF鈴木唯人にかわるアタッカーの確保が急務だったが、福田の獲得に至るまでの経緯を現地メディアが報じている。


 デンマーク紙『Tipsbladet』は6月2日に「ブレンビーIFは24歳の日本人選手を獲得」「福田と契約を結ぶ」などとリポート。両者の繋がりについて「福田はこの春、ブレンビーIFのトライアルを兼ねた練習に参加した。その際、非常に良い印象を与えたため、ブレンビーIFは彼の獲得に意欲的になった」と伝えたほか、「ラ・リーガ所属クラブなど、複数クラブによる争奪戦を制した」と綴っている。

 ブレンビーIFでは鈴木が攻撃陣の中心選手として機能。2024/25シーズンもデンマーク1部リーグ戦32試合の出場で12ゴール4アシストと結果を残したが、すでにフライブルクへの移籍によりチームを去っている。鈴木の退団は同クラブに多大な影響を与えているが、『Tipsbladet』は「鈴木が素晴らしいパフォーマンスにより、同胞の道を示した」としている。

 現在24歳の福田は2019年に高卒でFC今治へ加入も結果を残せず、2022シーズン終了後に契約満了。2023年はY.S.C.C.横浜でプレーしていたが、J3リーグで11ゴールとブレイクすると、わずか半年で湘南へ移籍。J1初挑戦の1年目こそ無得点に終わったが、2年目にリーグ戦で10ゴールをマーク。2025シーズンもここまで15試合の出場で3ゴール2アシストと、攻撃陣を引っ張っている。

 JFL(日本フットボールリーグ)でプロデビューを飾り、今治時代に厳しい時間を過ごした福田。J3でのブレイク、J1での2桁ゴールと直近3年間で劇的な飛躍を遂げているが、鈴木の穴を埋めるだけの結果を残せるか、現地で注目が集まりそうだ。
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