かつてヴィッセル神戸、柏レイソルに在籍していた韓国代表GKキム・スンギュは、GK野澤大志ブランドンの海外移籍が見込まれるFC東京へ加入する模様。2024/25シーズンまで在籍のサウジアラビア1部アル・シャバブFCで、給与未払いのトラブルを抱えていたという。


 FIFA(国際サッカー連盟)は2024年11月の時点で、アル・シャバブFCの補強禁止処分の対象クラブに。サウジアラビア紙『アル・リヤディア』は12月、同クラブは財政難により、所属選手への給与未払い問題などを抱えていることが、処分の理由だと伝えただけに、当時負傷離脱中のキム・スンギュも給与を受け取っていないとみられていた。

 また韓国メディア『スターニュース』は2025年3月に「アル・シャバブFCは3ヶ月間、選手に給料を支払っていない」とリポート。これによると、選手たちは不満をあらわにし、練習参加を拒否したという。

 一方、キム・スンギュは神戸や韓国1部・蔚山現代FC、柏などを経て、2022年7月に柏からアル・シャバブへ完全移籍。加入1年目からリーグ戦全30試合スタメン出場と、正守護神としてチームをけん引していた。しかし、2023/24シーズン以降は前十字靭帯断裂という大怪我により、長期離脱を繰り返している状況。2024年10月に再び前十字靭帯に問題を抱え、 2024/25シーズン中の復帰は叶わなかった。

 なお、キム・スンギュとアル・シャバブの契約期間は2024/25シーズン終了後まで。FC東京は移籍金ゼロで獲得するとみられるが、給与未払いというアル・シャバブの抱える問題が、同選手の去就に影響を与えた可能性は十分考えられる。サウジアラビアでの挑戦が不完全燃焼に終わった韓国代表守護神の再起を、多くのファン・サポーター等が期待しているはずだ。
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