かつて清水エスパルス、V・ファーレン長崎に在籍していたブラジル人DFヴァウドは、およそ5カ月間フリーだったが、2025年6月4日に新天地が正式決定している。

 現在33歳のヴァウドは、2025年1月3日に長崎からブラジル2部パイサンドゥSCへ完全移籍。
しかし、パイサンドゥSCは10日後に突如同選手の退団を公式発表。これによると、選手本人は年明けから新天地でのトレーニングに参加していたというが、クラブは「事前契約を結んでいたが、当事者間での意見不一致により正式な関係には至らなかった」と退団の経緯を説明していた。

 Jリーグ復帰待望論も湧き起こるなど、一時自身の去就で注目を浴びたヴァウドだが、2025シーズン開幕後も無所属状態が続いていた。しかし、6月4日におよそ9年ぶりとなるブラジル3部所属コンフィアンサへの復帰が正式決定。前所属時には主力選手としてチームの3部昇格に大きく貢献しただけに、古巣での再起が期待される。

 ヴァウドは2020年にセアラーSCから清水へ完全移籍。清水在籍3年間でJ1リーグ通算70試合に出場し7ゴールをマークも、2022シーズンにコンディション不良の影響で8試合の出場にとどまったこともあり、同シーズン限りで退団した。そして長崎加入1年目の2023シーズンもJ2リーグで13試合の出場にとどまると、2024シーズンも怪我の影響で状態が上がらず、10試合の出場という結果に終わっていた。

 直近数年間コンディション不良に悩まされているヴァウド。パイサンドゥSC電撃退団の真相は依然として不明だが、母国での完全復活を多くのファン・サポーター等が期待しているはずだ。
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