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第32回目は、フランスで長年人々から親しまれている、モロッコ式サウナ「Hammam (ハマム)」をご紹介します。
今回は、パリのモスク「Grande Mosquée de Paris(グランド・モスケ・ド・パリ)」内のハマムと「Salon de thé (ティーサロン)」の模様をお届けします。
モロッコに来たようなエキゾチックな異空間で、早速「ととのい」の世界へ!
グランド・モスケ・ド・パリ(Grande Mosquée de Paris)

グランド・モスケ・ド・パリは、1926年に創設されたパリ最大のイスラム教寺院(モスク)です。パリ左岸の東側5区、Quartier Latin (カルチェ・ラタン)界隈に位置します。「ミナレット」と呼ばれる高さ33mの四角い塔と、かわいらしい月と星のマークが目印です。


一歩モスクに足を踏み入れただけで、ここは北アフリカ (モロッコ)!? と思わせる雰囲気。
“こんな静かな美しい場所がパリ市内にあるのか!” とちょっと驚き。

礼拝堂があるモスク敷地内に、庭園、ティーサロン、レストラン、
そしてハマムがあります。
ハマム(Hammam)

モロッコの伝統文化ハマム。ティーサロンの横がハマムへの入口になります。

中に入ると待合室があり、各プログラムコースの料金表が置かれています。
ステンドグラスが美しく異国の雰囲気が漂います。

ハマムの歴史的な説明やモロッコの絵画が飾られています。

現地モロッコの装飾品が飾られた贅沢な空間。

ハマム内に入りました!
眩いステンドグラスやオーセンティックな装飾が美しい、ゆったりとしたスペースです。 (※ハマム内で写真撮影は出来ないため、撮影場所が限られます)
モロッコ式ハマムは蒸し風呂のスチームサウナ。蒸気で汗を出し身体を芯から温め、
温まった身体をお好みで垢すりやマッサージしてもらう入浴方法です。

こちらがハマムの各コース料金表です。 ゴマージュ(垢すり)とマッサージをオプションで付けられます。
黒オリーブ配合の黒石鹸(Savon noir)と専用のミトン・スポンジ(Gants)は垢すりの必需品。

心も身体も「ととのう」。

仕上げは、Fleur d’Oranger(オレンジの花)の香りのオイルを
たっぷり使った全身マッサージです。
強すぎず、弱すぎず、身体全体をまんべんなく癒していく。
至福の時間です!
マッサージの後は天井の高いリラックスルームでタオルに包まれ、
ミントティーを飲みながら心ゆくまで寛げます。
異国モロッコにいるようなムードがありお気に入りです!
ティーサロン(Salon de thé)

ハマムでととのった後はティーサロンで午後のお茶を楽しみます。 入口のショーケースに、ロクムやバクラヴァなどアラビアンスイーツがびっしり。 種類が豊富でテンションが上がります!

スイーツを注文して、ティーサロン内に入ります。 お盆に名物のミントティーのグラスを載せた給仕たちが颯爽と立ちまわっています。

黄緑色のお菓子はピスタチオ味。ずっしりとしてとても食べ応えがあります。 白い粉砂糖がまぶされた三日月形のお菓子は、外側はさっくりとした生地で、
中はマジパンのような食感。ほのかなオレンジかスミレのような香りが特徴的です。 どのお菓子もかなり甘めですが、さわやかなミントティーと共に、
身体の疲れを癒してくれます。

また、店内のレストランではクスクスやタジンなどモロッコ料理を堪能できます。

モロッコ式サウナのハマムでととのって、甘いお菓子とミントティーで疲労回復。