2026年2月2日(現地時間)、JOHN LAWRENCE SULLIVANはベルリン・ファッションウィークにて、2026年秋冬コレクションを発表しました。デザイナーの柳川荒士がプロボクサーとして培った身体感覚を背景に、過剰な装飾や社会性を排し、防御と緊張を内包した衣服の構造が提示されました。


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Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN

ロングコートやテーラードジャケット、ボンバージャケット、ライダースジャケットといった今季のヒーローピースは、ボクシングのファイティングポーズを想起させる前屈みのクラウチングシルエットを特徴としています。袖は極端に前方へと振られ、肩線も前に移動させることで、身体が内側へと構えた姿勢を強調する構造が採用されています。

ジョン ローレンス サリバン、ベルリンで2026年秋冬コレクションを発表 ボクサーの身体感覚を起点に、防御と緊張を纏うシルエットを提示
Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN

素材には、第二の皮膚のように身体を覆うレザーや、耐久性を備えたメルトンが用いられています。これらは外界からの遮断と身体への意識の集中を促す防御膜として機能します。ケンピメルトンやシルバーレザー、シルクネップ素材などが、北欧の自然環境を想起させる質感として取り入れられています。

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Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN

カラーパレットは、北欧の夜を思わせるダークブラックを基調に、スノーホワイトやアイスシルバーが加えられています。さらに、Katariina Lambergによるカモフラージュプリントや、雪を想起させるドットプリント、森や川といった神話的モチーフを反映したグラフィックがコレクションに奥行きを与えています。

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Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN

規則的に打ち込まれたスタッズアクセサリーは装飾ではなく、緊張を生み出すための構造として機能します。また、YOSHiKO CREATiONとのジュエリーや、KIDS LOVE GAITEとのロングコンバットブーツが登場し、実用性と耐久性を備えたディテールが提示されました。

ジョン ローレンス サリバン、ベルリンで2026年秋冬コレクションを発表 ボクサーの身体感覚を起点に、防御と緊張を纏うシルエットを提示
Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN

ウィメンズラインでは、メンズと同様の構造を基盤にしながら、誇張されたショルダーシルエットが提案されています。袴や特攻服から着想を得たデニムスカートや、ランジェリーディテールを取り入れたアイテムなど、身体の構造と衣服の関係を再構成する試みが示されました。

ジョン ローレンス サリバン、ベルリンで2026年秋冬コレクションを発表 ボクサーの身体感覚を起点に、防御と緊張を纏うシルエットを提示
Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN

柳川荒士が提示したのは、装飾ではなく、身体の構えそのものでした。
前方へと押し出されたシルエット、外界を遮断する素材、そして内側へと意識を向ける構造。それらは衣服を通じて、身体が外界とどのように向き合うのかを問いかけています。ベルリンで発表されたこのコレクションは、防御と緊張という状態を纏うことそのものを、衣服の構造として提示していました。

ジョン ローレンス サリバン、ベルリンで2026年秋冬コレクションを発表 ボクサーの身体感覚を起点に、防御と緊張を纏うシルエットを提示
柳川荒士氏/Courtesy of JOHN LAWRENCE SULLIVAN
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