タイを拠点とするブランド「ウィシャラウィッシュ(Wisharawish)」が、東京のファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S」5日目の10月18日に2020年春夏コレクションを発表した。東京でランウェイショーを行うのは今年3月に続く2回目。

観客にオリジナルの生地スワッチを配るなど、テキスタイルに焦点を当てたコレクションとなった。

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 ブランドは、2010年にデザイナーのウィシャラウィッシュ・アカラサンティスック(Wisharawish Akarasantisook)が創立。タイの文化や伝統工芸を現代的なファッションとして表現している。主に顧客向けのオートクチュールを展開しているが、東京のショーでは2シーズンにわたりメンズとウィメンズのプレタポルテを発表している。

 今回のコレクションテーマは「Post-Wore Delicacies」。タイ国内の12人の職人と共にオリジナルテキスタイルを制作。

デザイナーが自ら各地に出向き、伝統的で環境に優しい手法などを用いてモダンに表現している。

 ベースカラーは、グレーやパープル、薄いブルーなどのペールトーン。ロング丈のワンピースやガウン、薄手のショートパンツといった軽やかなウェアを展開した。ハチマキやボンネットのようなヘッドピースといった、力強いアクセサリーが印象的。モデルのウォーキングと共にテキスタイルがなびき、上質なしなやかさと色柄の美しさが際立った。

 ウィシャラウィッシュは、コレクションを通じて「社会というフレームの中でも個人の自由な発想に対して皆が尊敬していける世界」を表現。

ショーの後、「自分らしく自由に作ることができた」とコメントした。来年には日本国内でポップアップストアの出店を予定しているという。