バラエティやドラマで活躍し「ネガティブすぎるイケメンモデル」と称されて人気を集めた栗原類が、パリのメンズコレクションにデビューした。6月26日に開催された「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」2015年春夏コレクションに登場。

2ルックを着用し、初めてパリのランウェイを歩いた。(取材・文:ファッションエディター・スタイリスト 村瀬 昌広)




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 「モデルを始めた時から、パリコレで歩くことを目標にしてきた」と語る栗原類は、かねてからの夢を叶えるために2015年春夏のミラノ・パリメンズコレクションを視察。その最中、現地で「Yohji Yamamoto」から突然のビッグオファーが舞い込んだという。ショーの前日にオーディションとフィッティングを行うという慌ただしいスケジュールだったが、本番では堂々としたウォーキングを披露。軽量のオーバーサイズコートにストライプのスラックスをブーツインし、ネクタイに「MADE IN JAPAN」、背中には「NO.1」と文字が施されたスタイルと、炭をあてたようなプリントにシワ加工が施されたセットアップのスタイル、計2体のモデルを務めた。



 ランウェイでは「いかに自分の存在を消すか、そしてマネキンのようになれるか」に集中していたという栗原類はショー終了後、感動以上に「ほっとした」という言葉を漏らし、プロとしての自覚と責任感を垣間見せた。

ミラノとパリのメンズコレクション期間中、「Vivienne Westwood MAN(ヴィヴィアン ウエストウッド マン)」や「ISSEY MIYAKE MEN(イッセイ ミヤケ メン)」、「Dries Van Noten(ドリス ヴァン ノッテン)」などを視察してデザイナーらと交流し、明日以降は「COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN(コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン)」や「Sacai(サカイ)」などを精力的に回るという。「自身の活動に大きな影響与えてくれた。これを糧にして今後もチャレンジしていきたい」と、新たな目標を力強く語った。





(取材・文:ファッションエディター・スタイリスト 村瀬 昌広)