2025年を締め括る、世界一を決める世界最高峰の1on1ブレイキンバトル

2025年12月12日(金)~13日(土)の2日間に渡り、福岡県久留米市にて「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」が開催された。本大会は、WDSF(世界ダンススポーツ連盟)公認の世界選手権として日本国内で初めて開催されたこともあり、ブレイキンの強豪国であるこの日本でのタイトル獲得に燃えたトップブレイカーたちが世界中約40カ国から集結。2025年を締め括る世界最高峰のブレイキンの熱いバトルが繰り広げられた。

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決勝日には観客が会場一杯に

本大会コンセプトは “ONE STEP CAN MOVE THE WORLD”。老若男女経験問わず大会観戦を通して『自分も何か始めてみたい』と思ってもらえるように、会場では観客も一体となって盛り上がるライブ感あふれる演出も用意されるなど、観客の手拍子や歓声から生まれる熱量が、選手たちのパフォーマンスをさらに加速させていた。

また日本初開催である本大会では、世界中から来日した選手たちが万全な状態で試合に挑めるように手厚いサポートが与えられた。その中でも大会スポンサーであり長年日本代表選手たちのサポートを行う、味の素株式会社様からは選手たちの補給食が用意された。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
味の素株式会社提供の補給食の数々

そしてさらに本大会を盛り上げるべく、久留米市内では大会キービジュアルの屋外広告を周辺駅構内などの人の目に付くエリアへ掲載。街全体で大会をサポートしている様子が見られ、その甲斐もあってか決勝日のチケットは全てソールドアウト。来場者数は3,500名に達し、会場は最大級の熱気に包まれていた。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
アーバンスポーツ体験エリア

また会場入口付近ではサイドコンテンツとして、全国の若手ダンサーが躍動するダンスステージや、BMX、パルクール、ジャンプロープ、フリースタイルバスケットボールを含めたアーバンスポーツ体験エリアを展開。日が落ちると光と音の演出で盛り上げるNEON STREET PARKが同時開催され、未だかつて見たことないアーバンスポーツと光と音のコラボレーションに観客は終始目を奪われていた。

ブレイキンを通して「新しいことに挑戦したい!」という思いを後押し「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop」特別編

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
ワークショップの様子

昨年2024年からスタートし、全国の小中学校で大好評のB-Boy Shigekixとみずほフィナンシャルグループによるブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop Tour」のスピンオフ企画としてスペシャルワークショップが大会2日間にわたり開催された。

今回設けられたブースでは初心者から経験者まで多くの子どもたちや親子連れが参加。実際にShigekix監修のレッスン映像を視聴した上で、インストラクターと共に各ムーブにトライした。本ワークショップではトップロック(ツーステップ)、フットワーク(CC)、フリーズ (チェア)の3つのムーブを学んだ。


映像ではムーブをステップバイステップでレクチャー。正面や背面、側面など様々な角度からムーブを見せたり、かっこよく踊るための注目ポイントも教えるなど充実したプログラムとなった。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
ワークショップの様子

ムーブの細かい点に関してはインストラクターがその場でサポート。終始参加者の列は途切れず、子どもたちだけのグループはもちろん、親子でトライする回もあり、中にはインストラクターをも唸らせるムーブを見せるキッズB-Boyもいたりと、お互いのスキルを見せ合いながら交流する子どもたちの姿も垣間見れた。

ワークショップ後にはShigekixサイン入りパネルのあるフォトブースで集合写真を撮るなど、和気藹々と時間を過ごしていた。記念品としてワークショップやSNSキャンペーンで参加した方にはオリジナルキーホルダー、フォトブースで写真を撮った方はクリアファイルが手渡され、思い出を一緒に持ち帰られる施策に参加者はみんな満足した様子だったのも印象的だった。

本ワークショップでは、レッスン映像内でShigekixが話していた通り、「ブレイキンを通して新しいことへ挑戦する」大切さを伝えることを目的にしており、実際に多くのキッズが各々ブレイキンに挑戦する機会となった、まさに大会コンセプトである“ONE STEP CAN MOVE THE WORLD”にぴったりなワークショップだった。

世界トップランカーや若手精鋭が揃い踏み。豪華すぎる選手ラインナップ

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
選手宣誓をするB-Boy Jeffro

本大会には世界約40カ国から約180名のB-Boy・B-Girlがエントリー。決勝日当日は前日の予選、TOP64、TOP32、TOP16までの4試合を勝ち抜いたB-Boy 8名、B-Girl 8名が登場。世界の強豪選手がひしめく中、日本からは男女ともに5名が進出し母国開催で強さをアピールする大会初日となった。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
B-Boy ISSIN

なお男子のTOP8には、パリオリンピック日本人最高位の4位であり、昨年の世界選手権準優勝のワールドランキング1位のB-Boy Shigekixを筆頭に、昨年の世界選手権で優勝し今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者であるB-Boy ISSIN、パリオリンピックの日本代表でパワームーブが世界から高い評価を受けるB-Boy Hiro10、国内外の大会で活躍する次世代のホープであり世界トップクラスの回転技を持つことで注目を集めるB-Boy Tsukki。

そして同じく若手の注目株であり自身の独特な世界観をダンスに落とし込み他を圧倒するB-Boy RA1ONが進出。

彼らに相対するのは、2023年度の世界選手権優勝者であり、パリオリンピック銅メダリストであるアメリカ合衆国代表のB-Boy Victor、同じくアメリカ代表選手でパリオリンピック5位の実力者B-Boy Jeffro、そしてフットワークのスキルの高さと独特なダンススタイルが特徴的なB-Boy Dias (カザフスタン)という面々となった。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
B-Girl RIKO

一方、女子のTOP8には、パリオリンピック日本人最高位の5位であり日本の女子ブレイキンシーンを牽引するB-Girl Ayumiをはじめ、B-Boy Shigekixの姉で今年の全日本選手権の王者であるB-Girl AYANE、今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者であり国内外の大会で活躍するB-Girl RIKO。そして今年国内予選から勝ち上がり「Red Bull BC One Last Chance Cypher」まで進出した若手B-Girl Cocoa。さらに同じく若手でスタイリッシュなフットワークとパワームーブが特徴的なB-Girl HIYOが日本から勝ち上がった。

そんな彼女たちとマッチアップを繰り広げるのは、今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の準優勝者でパリオリンピック銀メダリストであるB-Girl Nicka(リトアニア)、パリオリンピック7位で様々な世界大会で頭角を表すB-Girl Syssy(フランス)、そして昨年の世界選手権では7位になるも、今年のユース世界選手権では優勝を果たし、勢いのある中で今大会に挑んだB-Girl Royal(中国)。

パリ2024オリンピックのトップ選手から今年の「Red Bull BC One World Final Tokyo」の入賞者まで最近話題のB-Boy・B-Girlが勢揃いしたことで、国内外から注目が集まり、まさに2025年を締め括るのに相応しい大会となった。下記はその今年の世界一を決める大会のTOP8以降のバトルレポートである。

世界の舞台でも見られた新時代の幕開けの瞬間。並いる強豪を倒し、ニューフェイスのB-Girl Royalが優勝

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
決勝でのB-Girl Royalのムーブ

B-Girlサイドは、TOP8でパリオリンピック7位のSyssy、現全日本王者であるAYANE、「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」の優勝者のRIKO、「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」の優勝者Cocoaなど、優勝候補といってもおかしくない実力者たちが次々と姿を消す波乱のトーナメントに。

そんな戦いを勝ち上がったTOP4は日本人選手vs海外選手という構図。1戦目はRoyal vs HIYO。

お互いに緩急を付けた上下のオリジナルな動きとフローで争うも、RoyalがHIYOをストレートで破る。

トーナメント反対の山の2戦目ではAyumi vs Nickaという世界トップクラスで様々な好成績を残している二人のカード。Nickaが高度なテクニックを有したムーブでAyumiに襲いかかるも、ここはよりクリエイティブかつミュージカリティを掴んだフローを見せたAyumiが決勝へ駒を進めた。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
3位決定戦でのB-Girl Nickaのムーブ

3位決定戦は、TOP4で惜しくも決勝を逃したHIYO vs Nicka。ハイレベルかつよどみないフットワークからのパワームーブのフローで攻めるNickaと、音を上手く取るトップロックからパワームーブとフリーズに持ち込むHIYO。どちらもハイレベルなルーティンを見せつけたが、今回はパワームーブからフリーズなど様々なバリエーションの高難度ムーブを上手く盛り込んだNickaに軍配が上がった。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
決勝でのB-Girl Ayumiのムーブ

決勝は、昨今のブレイキンシーンで見られることが多くなった若手対ベテランの戦い。今年のユース世界選手権で優勝しノリに乗る若手Royalと、長年ブレイキンシーンを牽引し世界大会で多くのタイトルを勝ち取ってきた日本を代表するトップブレイカーのAyumiが対戦。

テクニカルで唯一無二のオリジナリティをフロアムーブで見せるAyumiに対して、パワフルかつキレのあるハイレベルなパワームーブを中心に勢いのあるルーティンを見せるRoyal。スタイルの違う二人がぶつかり合い、手に汗握る戦いとなったが、今回は若手の注目株であるRoyalが見事初優勝を果たした。

B-Boy Shigekixが自分の魂を乗せたパフォーマンスで自身初の世界選手権の頂点へ

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
決勝でのB-Boy Shigekixのムーブ

一方、今回のB-Boyサイドは日本人選手たちが強さを見せる中、日本人同士のマッチアップだからこそ見られたストーリー性に満ちたバトルが続いた。その中でもTOP8で特に会場を沸かす戦いを見せたのはISSIN vs Tsukkiのバトル。お互いが豪快なパワームーブを強みとする中、先攻で出てきたISSINの2000にTsukkiが1990を合わせるなどラウンド1から盛り上がる展開に。

Tsukkiは超ハイレベルなスピンや難しい軸でのパワームーブで攻めて会場を終始沸かせるも、今回はトータルパッケージで勝ったISSINに軍配。ただこのバトルも今後ストーリーが紡がれていくような一戦となった。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
TOP8でのB-Boy ISSINのムーブ

またTOP4で印象的だった戦いは、XII After Oursという同じクルーで活動しているShigekixとRA1ONのバトル。お互い得意とするスタイルが違う一方で、普段から一緒に練習することも多い二人。どんなムーブをしてくるのかも想像できるからこそ、双方の気持ちの強さが激突したバトルとなった。結果は2:1でShigekixが決勝に駒を進めた。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
TOP4でのB-Boy RA1ONのムーブ

3位決定戦はHiro10とRA1ONの対戦。先攻で飛び出したのはRA1ON。DJの流す音に上手くはめながらミュージカリティとスタイルの溢れるムーブで緩急を付けたパフォーマンスを展開。一方、Hiro10はキレのあるパワームーブとフリーズでルーティンを見せていく。

その中でもHiro10が最終ラウンドで見せたウィンドミルからの2000では、フロアの中心から端まで移動し落ちるかどうかのギリギリのところで止まるというハイレベルなムーブを見せ、対戦相手のRA1ONを含めて会場全体を大きく沸かした。そんなムーブも相まってか今回の3位決定戦はHiro10が制し、銅メダルを勝ち取った。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
3位決定戦でのB-Boy Hiro10のムーブ

そして今回の決勝カードは、昨年の世界選手権決勝と同じ顔合わせ。昨年の世界選手権優勝者のISSINと、準優勝者のShigekixのリマッチとなった。先攻でバトルの口火を切ったのはShigekixで1ムーブ目から魂を乗せたキレのある音にしっかりはめたパワームーブやフリーズを見せて大きく会場を沸かせる。

対抗するISSINもスタイリッシュかつ豪快なアクロバットも含めたオリジナルムーブで応戦。しかしShigekixは勢いそのまま最終ラウンドまでパワフルでバリエーションに富んだパフォーマンスを続け2:1でISSINを撃破。数々の世界大会でタイトルを獲得してきたShigekixがまだ手にできていなかったこの世界選手権の舞台で悲願の初優勝を飾った。

Shigekixコメント「今回優勝できたのは挑戦者として挑めたから」

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B-Boy Shigekix

今日の感想を教えてください。

世界選手権ではまだタイトルを取れていなかったので「初優勝を掴み取りに行く」という意気込みで挑んだ中、自分のやってきたことをしっかり発揮できるパフォーマンス力や勝負強さに対して自分自身掲げていたテーマがあったので、今回のタイトル獲得はすごく嬉しいです。

ただ来年の同大会を迎える頃に自分がどうなっているのかまで目を向けると、今回のパフォーマンスも自分自身100点満点ではなかったなと良い意味で感じています。

その伸び代も含めて、今回一番良かったのはとにかく「チャレンジャー」という気持ちを持って各バトルに挑めたことだと思います。 来年はアジア大会がありますが、今回出場権を獲得できたので今後もしっかりと挑戦者として挑めるよう、自分を心から奮い立たせるものを大切にしていきたいと思っています。

今大会で勝てた要因はなんだと思いますか?

現在、ブレイキンの技術が世界的に日々レベルアップしている中で、アイデンティティやスタイルをしっかり構築してきたダンサーと対峙した時に、自分が相手を凌駕できるのか。そのような「オンリーワン同士のナンバーワン決定戦」がこのブレイキンのバトルトーナメントだと思います。



そのバトルの中で大事になってくるのは最後まで戦い抜く「粘り強さ」だと思います。スタイルが最大限発揮できている瞬間っていうのは、技術や戦術はもちろんですが、身体がしっかり準備できていることがすごく大事で、本当に1ミリの勝ち負けに作用しているのが、その力強さや粘り強さだと感じています。

今回は自分自身すごく強い気持ちを持って挑めたので、その強さがメンタル面にも出ていたと思いますし、「自分の魂に自分の踊りがついてくる感覚」もあり、フィジカルの部分も含めて「3ラウンドどころか5ラウンドぐらいいけるんじゃないか」と思えるような気持ちで挑めたところが良かったと思います。

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
仲間と優勝を喜び合うB-Boy Shigekix

現在はクルー活動やD.LEAGUE参戦、日本全国でのワークショップなどブレイキンを通じて様々な活動をしていますが、この世界選手権優勝は今後の活動にどう活かされると思いますか?

現在ブレイキンを通して色々な活動をさせていただく中で、スケジュール的に忙しくなってしまっても、プレイヤーとしては変わらず今まで通り練習もハードにやる必要はあります。でもそのモチベーションになっているのが他の様々な活動です。

全国の学校訪問ではブレイキンワークショップを通して「夢や目標に向かって全力で挑むこと自体がかっこいい」「一緒に頑張ろう」ということを大きなテーマにして授業させていただいています。

そのテーマを伝える上で、僕自身すごく大事にしていることが「自分もそれを体現する」こと。 やっぱり彼らに「頑張ろうね」と言っている分、自分が頑張っている姿を見せたいですし、「あの時に授業に来てくれたお兄ちゃんが頑張ってるなら、私も/僕も頑張らないと」と思わせられる、そんな存在であり続けたいと強く思っています。

僕自身、現役選手だからこそ伝えられるものがあると思いますし、今大会にも実際に現地へ足を運んでくれた子たちも多かったので、彼らにとって親近感のある「身近なヒーロー」として、その背中を見せたいという気持ちがすごく強かったので優勝できて良かったです。今後も挑戦し続ける姿を見せられるように頑張ります。

Royalコメント「今後も自分自身と向き合い続けて成長していきたい」

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
B-Girl Royal

今日の感想を教えてください。

つい2週間前に中国国内で大会があったこともあり、今大会への準備はあまりできていなかったので、大会初日の昨日は少し緊張しすぎているなと感じていましたが、今日はこの環境にも慣れて、自分の実力を発揮することができました。

今大会で勝てた要因はなんだと思いますか?

自分のダンススタイルと音楽を上手くマッチすることができたのはひとつ勝てた要因だと思いますが、今大会で意識していたことは自分のスタイルを表現することでした。決勝では自分のオリジナルのスタイルをしっかり発揮できたと思います。

今後の目標を聞かせてください。

昨年の世界選手権から、自分自身この1年間でどれだけ成長できたのか気づけていませんでしたが、1年間を通して海外の様々な試合に参加して経験をたくさん積めたことで自信を持って今大会に臨むことができました。今後も他の選手に勝つことではなく自分自身と向き合いながらもっと成長していきたいと思っています。

大会リザルト

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
左からAyumi、Royal、Nickaの順

B-Girl
Gold:Royal(郭 朴) / CHN(中国)
Silver:Ayumi(福島 あゆみ)/ JPN(日本)
Bronze:Nicka(Dominika Banevi)/ LTU(リトアニア)

世界王者の座は挑戦者に。B-Boy ShigekixとB-Girl Royalが世界選手権初優勝「東急不動産ホールディングスWDSF世界ブレイキン選手権2025久留米」
左からISSIN、Shigekix、Hiro10の順

B-Boy
Gold:Shigekix(半井 重幸)/ JPN(日本)
Silver:ISSIN(菱川 一心)/ JPN(日本)
Bronze:Hiro10(大能 寛飛)/ JPN(日本)

日本初開催の世界選手権を経て、日本人選手たちが向かうのは名古屋の地で行われるアジア大会

日本国内では初開催となった世界ダンススポーツ連盟(WDSF)公認の世界選手権。まさに世界最高峰の戦いが繰り広げられ2025年が締め括られた。

そして日本人選手にとっては、本大会でTOP3に入り、かつ最上位となったB-Boy・B-Girl各1名が2026年9月に愛知県名古屋市で開催の第20回アジア競技大会への出場資格を獲得できることから、今大会で優勝したB-Boy ShigekixとB-Girl Ayumiが出場権を獲得。

来年もここ日本で大きな国際大会が開催されるこのブレイキン。今後も日本人選手たちの活躍はもちろんのことブレイキンシーンのさらなる発展に目が離せない。

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