米国株が続落となったものの、為替が1ドル147円台後半と円高進行が一服したことなどから、東京市場は前日終値水準で取引を開始。日経平均は小幅マイナスでスタートした後は切り返し、一時37000円に迫る動きも見られた。ただ、前日の乱高下などが影響して積極的な売買は手控えられ、売買一巡後の日経平均は前日終値水準での小動きが継続。今晩、米消費者物価指数発表なども控えていることから様子見姿勢の強い展開となった。
大引けの日経平均は前日比25.98円高(+0.07%)の36819.09円となった。東証プライム市場の売買高は18億8712万株。売買代金は4兆4630億円。業種別では、銀行、非鉄金属、電気・ガス、保険、石油・石炭などが上昇した一方、海運、空運、その他金融、不動産の4セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は70.5%、対して値下がり銘柄は26.2%となっている。
日経平均採用銘柄では、子会社が消費者金融事業で堅調と報じられたラインヤフー<4689>が昨年来高値を更新したほか、増配予想の発表と証券会社によるポジティブなレポートが材料視されたコンコルディア<7186>も上昇。また、防衛システム事業の業容拡大が伝わった三菱電機<6503>も買われ、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、日本製鋼所<5631>など前日売られた防衛関連の一角も上昇した。このほか、良品計画<7453>、しずおかFG<5831>、スクリーンHD<7735>、住友電工<5802>、京成電鉄<9009>などが買われた。
一方、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>など半導体株の一角が下落した。また、MSCI定期見直しで除外観測が高まったことから、横河電機<6841>も下落。このほか、SUBARU<7270>、住友重機械<6302>、セイコーエプソン<6724>、オリエンタルランド<4661>、ミネベアミツミ<6479>などが売られた。