日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。足もとでハイテク株の不安定な値動きが続いていたが、AI関連株へのポジション圧縮の動きが強まってきた。米国ではマイクロソフトのほか、アマゾン・ドット・コム、エヌビディアなどの下げが目立ったほか、ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズの下落率は10%を超えた。
AIデータセンターへの投資増から買われていたハイテク株への売り圧力が強まりやすく、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重荷になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37870円まで売られる場面もみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで一気に下げてきたことから、自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、再び-3σに接近する局面では押し目買いのタイミングになりそうだ。
もっとも、積極的な上値追いの動きは期待しづらいため、短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりやすいだろう。