日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国では引き続きハイテク株の不安定な値動きが続いており、AI関連株へのポジション圧縮の動きが続きそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる状況のなか、ディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。
日経225先物は、ナイトセッションで一時37670円まで下押す場面がみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで下げており、同水準では売られ過ぎが意識されやすいところだろう。ただし、明確な底入れが見極めにくい状況であり、押し目狙いのスタンスには向かいづらいところである。
まずは米テック株の底入れを見極めたいところであり、エヌビディアの決算待ちになりそうだ。終盤にかけては売り方の買い戻しからハイテク株の底堅さがみられる可能性はありそうだ。また、ウクライナは、鉱物資源や石油・天然ガスを共同開発する取引で米国と合意したと関係者の話しとして伝えられている。地政学リスクが後退するなか、押し目を拾う動きがみられるかが注目される。