米国株式市場はまちまち。ダウ平均は46.97ドル高の38,769.66ドル、ナスダックは65.84ポイント安の16,019.27で取引を終了した。


重要インフレ指標の発表を控えた長期金利の上昇を嫌気し、寄り付き後、下落。その後、ソフトランディング期待を受けた買いにダウは持ち直し、終盤にかけプラス圏を回復し相場を支えた。一方、ナスダックは金利高や半導体セクターの利益確定売りが継続し上値が抑制されプラス圏を回復できず、まちまちで終了。セクター別では不動産管理・開発、素材が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

ホテル施設のフランチャイズ企業、チョイス・ホテルズ(CHH)は同業のウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツ(WH)の買収案を撤回し、上昇。ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツ(WH)も買われた。
バイオのモデルナ(MRNA)はメルク(MRK)と共同開発中の皮膚扁平上皮癌治療ワクチンを巡る中期治験を開始したことを受け、アナリストが楽観的な見解を示し、上昇。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。

航空機メーカーのボーイング(BA)はアラスカ航空が運航していた「737MAX9」型機の扉が外れた事故を巡り、司法省(DOJ)が刑事捜査を開始したことが嫌気され、下落。アラスカ航空(ALK)は小幅高。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はトランプ前大統領がメディアインタビューで、ティックトックの禁止を巡り、フェイスブックが恩恵を受けることになると批判し、反対姿勢を示したため下落した。

ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に四半期決算を発表。
調整後1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)