1日のドル・円は、東京市場では157円66銭から157円99銭まで反発。欧米市場では157円98銭から153円04銭まで下落し、154円45銭で取引終了。
本日2日のドル・円は主に155円台で推移か。日本の為替介入に対する警戒感は消えていないため、ドルは上げ渋る状態が続くとみられる。

米連邦公開市場委員会(FOMC)4月30日-5月1日開催の会合で、主要政策金利を据え置くことを全会一致で決定した。報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会合後の会見で、「これまでのところ、特に確信を深められるようなデータは得られていない」、「インフレに関する指標は予想を上回っている。確信を強めるまで、従来の想定よりも時間がかかりそうだ」と述べた。市場参加者の間ではパウエル議長の発言は想定内だが利下げ開始時期については予測困難」との声が聞かれている。
FRBが利上げの必要性について検討することはないと思われるが、現行の政策金利をいつまで維持するか、市場参加者の間では見方が分かれているようだ。年内の利下げに対する市場の期待は低下しつつあり、このことはドル相場への支援材料となり得る。