3. 財務状況と経営指標
2024年9月期末の財務状況は、資産合計は前期末比230百万円増加の5,931百万円となった。流動資産が178百万円の増加となった。
負債合計は前期末比98百万円減少し、3,256百万円となった。流動負債は103百万円の減少であった。主な要因は、短期借入金300百万円の減少、支払手形及び買掛金48百万円の減少、未払金83百万円の増加、未払法人税等151百万円の増加によるものである。固定負債ついては4百万円の増加となった。主な要因は、リース債務11百万円の減少、退職給付に係る負債19百万円の増加によるものである。純資産合計は同328百万円増加し、2,674百万円となった。主な要因は、利益剰余金326百万円の増加によるものである。
以上の結果、借入金等合計は前期末比300百万円減少の450百万円となった。長期借入金はなく、同社は子会社を含めて短期借入金で事業運営ができている。
2024年9月期における現金及び現金同等物は、前期末より129百万円増加し、906百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が629百万円となり、減価償却費65百万円、法人税等の還付47百万円等により、得られた資金は605百万円となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入29百万円、有形固定資産の取得による支出64百万円等により、使用した資金は53百万円となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増減額300百万円の減少、配当金の支払101百万円等により、使用した資金は420百万円となった。
以上から、フリー・キャッシュ・フローは551百万円となった。同社が安定して利益をあげ、余裕のある資金を保有していることを示している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)