貨物輸送の営業収益は前年同期並みの169.74億円、経常利益は前年同期比4.05億円増の4.91億円となった。アルミ材輸送及び流通加工業務の取扱減等による減収要因があったが、運賃・料金改定の進展による収支状況の改善及び鉄道コンテナ輸送業務での取扱増等の増益要因に加えて、物流拠点での大規模修繕費用の減少があった。
エネルギー輸送の営業収益は前年同期比4.8%増の120.44億円、経常利益は同1.55億円増の3.43億円となった。石油輸送事業においては、石油製品の内需減の影響等により、輸送数量が前年同期比2.8%減少した。潤滑油・化成品事業においては、自動車関連向けの配送が低調に推移したことに加え、溶剤等の需要減により前年同期比4.1%減少となった。
海外物流の営業収益は同4.0%増の41.11億円、経常損益は同0.13億円増の0.10億円の損失となった。中国国内での日欧系自動車メーカーの販売不振により、主要顧客の輸送量が減少したが、国際事業における航空運賃の高騰や半導体需要の回復に伴う輸出量の増及び運賃・料金改定等があった。
テクノサポートの営業収益は同6.2%増の14.14億円、経常利益は同0.52億円増の0.89億円となった。油槽所関連では業務受託料の見直しにより減収となったが、製油所関連では構内作業及び緑化作業の受託料改定、並びに配送業務の取扱量増等があった。
2025年3月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。営業収益が前期比2.2%増(前回予想比1.5%増)の460.00億円、営業利益が同110.0%増(同18.9%増)の10.70億円、経常利益が同70.2%増(同18.8%増)の12.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同121.0%増(同22.7%増)の9.20億円としている。
また、期末配当について前回予想の1株当たり8.00円から11.00円(普通配当8.00円、特別配当3.00円)に修正することを発表した。