レビュー

新型コロナウイルスはこの先、世界にどのような影響を与えていくだろうか。本書は、パンデミックの収束は世界中で同時に進むのではなく「パッチワーク型」、つまり継ぎはぎで進行し、あわせてネクスト・ノーマルも少しずつ、さまざまな形で訪れると予測する。


そもそもコロナ禍はいつ収束に向かうのか、不透明感が漂う。しかし手をこまねいていれば、変化に追いつけず取り残されてしまう。
本書は、予測が難しいネクスト・ノーマルに真正面から向き合い、膨大な調査結果からこの先の未来を予測するマッキンゼーの調査報告書である。ネクスト・ノーマル時代に求められるものを、世界屈指の頭脳集団が考察しており、「次」を考えるうえで重要な示唆を与えてくれる。明確な数値やデータに基づいて現状分析をしており、説得力が高い。
新型コロナがもたらした劇的な変化は、変化に対応できないものに悲劇を与える一方、変化を機会と捉えて成長のきっかけともなり得る。ネクスト・ノーマルは決してバラ色ではないが、厳しい状況にあるからこそ、高い志と長期の視点を失ってはならないと本書は指摘する。
マッキンゼーが描くネクスト・ノーマルから、次の時代の経営戦略を立案したり、私たち自身の行動を考えたりするきっかけとしていただきたい。

本書の要点

・新型コロナは、経済環境における新常態を生み出し、消費者行動や移動の在り方を変容させた。
・サプライチェーンにも変革が求められるとともに、リスク管理の重要性も増している。
・雇用、消費、貯蓄に集約される諸課題の解決のため、企業が主体的に、重要な役割を果たす必要がある。



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