レビュー

人生100年時代のバイブル『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の続編が登場した。長寿時代の生き方に不安を抱く方やより良い生き方を模索している方にとって有用な実践書である。


本書では、「技術的発明」と「社会的発明」が2大キーワードとなっている。人類が技術的発明の才能を遺憾なく発揮した結果、生活の質の向上や医療の進歩の帰結として長寿という恩恵がもたらされたわけだが、そうした変化に社会がまだ追いついていないという。そこで社会的発明が必要となる。著者らは、個人や企業、教育機関、政府がそれぞれどのように行動すべきなのかを鮮やかに提示してくれる。
「教育→仕事→引退」という生き方はレガシーと化し、「マルチステージ」の人生へ移行していった。ひと昔前とは比べものにならないくらい柔軟かつ多様な生き方が許されるようになったのに、なぜ不安や心配がつきまとうのか。それは、親世代の生き方が参考にならなくなり、誰も経験したことのない時代を歩きはじめたからにほかならない。
本書は、AIに仕事を奪われず、テクノロジーの進化と長寿化の恩恵を受けて生きていくための行動戦略をも提示してくれる。まずは未来に対する心理的不安を解消しよう。読後には、この先取るべき自分の行動を建設的に考えられ、前向きな気持ちになるにちがいない。

本書の要点

・技術的発明により長寿化の時代を迎えたいま、老後資金の確保や医療システム、世代間の公平の問題解決において「社会的発明」が不可欠だ。
・教育→仕事→引退という3ステージの生き方は過去のものとなった。

これからはマルチステージの人生が当たり前となる。
・探索と学習により移行を成功させるスキルの習得が欠かせない。テクノロジーに代替されにくい領域の能力獲得が重要となる。
・企業や教育機関、政府には、柔軟なキャリアへの道筋や来るべき未来に備えるための支援の提供が求められている。



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