レビュー

テクノロジーは急速に進化し続け、少し気を抜くとあっという間に新しい単語や概念のオンパレードだ。Web3が提唱され、メタバース空間ではNFTを用いた売買が行われるようになり、ブロックチェーンの技術の活用は仮想通貨や金融業界にとどまらない。

新しい技術に初めて触れるたびに戸惑い、こんなものが本当に必要なのかと文句を言いながらも、多くの人はしばらく経つと使いこなすようになる。
テクノロジーの影響は、慣れ親しんだお金にまで及び始めた。お金の使い方や稼ぎ方、お金の概念までもが揺らごうとしているが、本書によれば、日本人のマネーリテラシーはここ100年アップデートされていないという。仮想空間に片足を突っ込んでいる時代を、携帯電話が生まれてすらいなかったときのお金の知識で乗り切ろうとしているのだとしたら、お金に困らずに一生を終えられるか不安が募る。
本書は、Web2.0の中心を生き抜き、話題のお金のトレーニングスタジオを運営する児玉隆洋氏によって書かれた、新しいお金の時代を生き抜くためのお金の教科書だ。一般的な家計管理や投資テクニックの紹介ではなく、パーソナルファイナンスの土台となる原理原則や、お金を取り巻くテクノロジーの最前線について解説している。誰もがお金の問題からは逃れられない。そして、お金がテクノロジーの影響を受け始めている以上、テクノロジーについても知らずにすますことはできないのだ。自分はお金のことを本当に知っているだろうかと不安になった方は、まず本書を手に取っていただきたい。

本書の要点

・テクノロジーの急速な変化はお金の概念にまで影響を及ぼしつつあるが、お金についての情報格差は埋まらないままだ。新しいお金の時代を生き抜くには、テクノロジーのメガトレンドとマネーリテラシーを押さえておきたい。
・バーチャル空間で人々が交流し、経済活動ができるような仕組みである「メタバース」は徐々にその存在感を増している。

近い将来、リアルよりもメタバースで使えるものを優先して購入するようになるかもしれない。
・貯金だけでは安心できなくなった現在、資産運用の基本は「お金がお金を生む投資」と「資産の分散」だ。



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