レビュー
あなたは忙しい毎日において、束の間の休暇をどのように過ごしているだろうか。休日を迎えるたびにリフレッシュでき、100%充電した状態で次の仕事を迎えられるなら理想的だ。
本書では、「休養学」を提唱する片野秀樹氏が、健康づくりの三大要素である「栄養・運動・休養」のうち、「休養」に焦点を当てている。特に注目したいのは、「休養」を7タイプに分けて解説し、それらを複数組み合わせることで疲労回復効果がアップすると書かれた章だ。この章を読むと、意外な活動も「休養」にあたることがわかるだろう。
片野氏は本書で、「昔と同じ休み方をしていたのでは、疲労がうまくとれないおそれがあるのです」と警鐘を鳴らしている。なぜなら、頭脳労働が中心となった現代では、仕事が終わってからも興奮・緊張状態が続くからだ。コロナ禍以降、オンラインミーティングが中心となったことで、こなせる会議の数が増え、仕事量が増えていることも理由の一つだそうだ。
「しっかり休んでいるつもりなのに、全然疲れがとれない」「短い休暇をうまく使い、しっかり休みたい」という人に、本書を勧めたい。「なぜこんなにも疲れているのか」「どんな休み方をすれば疲れがとれるのか」という問いへの答えが見つかるだろう。
本書の要点
・疲れをごまかして動き続けると、回復するまで時間がかかるだけでなく、本当に病気になってしまうことがある。
・「自分で決めた」「仕事とは関係ない」「成長できる」「楽しむ余裕がある」の4つの条件がそろった負荷をかけると、あなたにとって理想的な「攻めの休養」がとれる。
・休養には「生理的休養」「心理的休養」「社会的休養」の3種類があり、これらはさらに7タイプに分けられる。7種類の休養を組み合わせることで、疲労回復効果アップが期待できる。
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