レビュー
全社一丸となって営業やマーケティングに取り組み、広告費もかけているのに、思うような成果が上がらない……そう悩んでいるなら、ぜひ本書を手に取ってもらいたい。
本書の著者、田中龍之介氏は、マーケティング未経験ながら株式会社SAKIYOMIのBtoBマーケティングを立ち上げ、1カ月あたり6000件のリードを獲得できるまでに育て上げた。
本書ではそんな田中氏が、BtoBマーケティングの施策を60種類、丁寧に解説する。60種類の施策は、潜在層向け施策、準顕在層向け施策、顕在層向け施策、商談改善施策の4種類に分けられており、SEOやリスティング広告といったWEB施策から、展示会、自社セミナー、テレアポ改善、代理店との協業といった昔ながらのものまで幅広い。また、マーケティングでよくある課題と解決策も示されているため、マーケティング初心者からベテランまで、どんな人にとっても学び多き一冊である。
本書の第1章のタイトルは「マーケが弱い=不戦敗になる時代」。ショッキングなコピーだが、今や顧客の57%が商談の前に意思決定をしているというデータを見れば、誰もが納得するはずだ。不戦敗に陥りたくないなら、本書を手に取り、自社のマーケティング戦略を見直してみてはどうだろう。
本書の要点
・SEO施策において最も大切なのは、キラーコンテンツを作ることだ。SNSで拡散されるような、価値あるコンテンツを作成しよう。内部対策と外部対策よりもキラーコンテンツの制作が優先だ。
・ナーチャリングが正しく行われていないと、いくら新規リードを獲得しても無駄だ。獲得したリードをナーチャリングし、新規商談のうち3分の1は過去リードから獲得できる状態を目指そう。
・顧客からの問い合わせや資料ダウンロードが発生した際には、5分以内に架電すべきだ。ある調査では、架電対応が「5分以内」か「10分後以降」かでアポ率の差が400%にもなることがわかっている。
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