レビュー

すぐに信頼される人と、なかなか信頼を得られないままの人。二者の違いはなんだろう。

経歴だろうか。それとも、誠実さや素直さ、前向きさだろうか。
本書の著者、下間都代子氏の回答は明快だ。「声」と「話し方」である。「声」と「話し方」が適切であれば、信頼を“秒”で築くことさえ可能だという。
下間氏は「声・話し方の総合プロデューサー」という肩書を持つフリーアナウンサー、ナレーターだ。報道情報番組やCMなどに数多く出演しており、阪急電鉄の車内放送、京阪電車の駅構内放送も担当している。さらには話し方、コミュニケーション、発声の講座や個人コンサルの講師としても活躍中だ。
本書ではそんな下間氏が、少しでも早く信頼されるための「声」と「話し方」を教えてくれる。信頼される聞き方、安心感を与える声、信頼される話し方、説得力のある声と話し方、相手を惹き付ける声と話し方、さらなる信頼を得るための声と話し方について、プロの視点から丁寧に解説している。
本書には、下間氏がこれまでの経験から編み出したノウハウが惜しみなく詰まっている。公私問わず“秒”で信頼される人になりたいなら、ぜひ読んでほしい。
声と話し方があなたの強みの一つに加わることだろう。

本書の要点

・相手に信頼される聞き方のポイントは、相手に関心・興味を持つ、質問をする、相槌とリアクションをする、受け止める、表情に出す、の5つだ。
・信頼感を与える「トーン」「ボリューム」「テンポ」の組み合わせは、「大きくて低めの声で、かつゆっくりとした話し方」だ。3つの要素のうち、自分の短所を把握し、克服しよう。
・信頼される話し方のポイントは、ユーモアを交える、感情を揺さぶる、本音を言う、の3つだ。



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