レビュー

体が重い、肌の調子が悪い、最近白髪が増えた、頭がまわらない、常に疲れている……本書はそんな人に向けて書かれた一冊だ。
著者の織田剛氏は薬草研究家だ。

織田氏は日本で大学院生をしていた頃、不摂生がたたり、健康を大きく損なっていた。体重は20kgも増えており、目には生気がなかった当時の自分を「ガマガエルのようだった」と振り返っている。同僚には健康のために痩せてくれと頼まれ、つき合っていた人からは別れを告げられた。当時の口グセは「人生詰んだ」だったそうだ。
そんな織田氏の人生が一変したきっかけは、パリ第八大学博士課程在籍中に、フランスハーブの世界に足を踏み入れたことだった。ハーブを取り入れたファスティングを実践すると、カラダが軽くなり、肌ツヤがよくなっただけでなく、頭が冴え、パワフルに動けるようになったという。
本書では織田氏の実体験をもとに、フランス式の「毒出しファスティング」の方法が紹介されている。そのメソッドは意外とシンプルで、朝はハーブをブレンドした水とオリジナルのドリンク、昼は果物ジュース、夜は野菜スープか味噌汁を飲むだけ。これを4日間繰り返すことで、臓器の毒が出ていくという。4日間で腸の毒出しが完了したら、翌月はまた4日間かけて肝臓を、その翌月には腎臓をデトックスする。
「最近の不調は加齢のせいだから、仕方ない」と思っている人が本書を読むと、新たな気づきがあるかもしれない。

本書の要点

・「毒出しファスティング」によって毒を体外に出すと、やせる、白髪が減る、パワフルになる、頭のモヤモヤが消えるといった効果が期待できる。


・毒出しファスティングでは、良質な脂質、食物繊維、フィトケミカルの3つが欠かせない。
・毒出しファスティングは、初月に腸のファスティングを4日間、翌月に肝臓のファスティングを4日間、その翌月に腎臓のファスティングを4日間というスケジュールで進んでいく。



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