レビュー
投資をしていれば、誰でも「大きな利益を得てみたい」と思ったことがあるはずだ。近年では、半導体やAIバブルで大きく株価を上昇させたNVIDIAや電気自動車を手掛けるTeslaの株が話題になった。
著者はこれまでにAppleやNVIDIA、Teslaといった名だたる企業に投資し、利益を得てきた。これらの企業に共通しているのが、革新的なプロダクトを武器にして、長期間にわたってじわりじわりと社会を変革していくことだ。こうした特徴を持つ「メタトレンド」企業に投資するのが、テクニカル分析やファンダメンタル分析といった王道のテクニックに代わる「第3のテクニック」というべきメタトレンド投資なのだ。
メタトレンド投資のポイントは、対象となる銘柄が非常に長期間をかけて成長することから、投資し始めるタイミングが幾度もある点だ。換言すれば、ある企業が気になったタイミングで投資を始めても、その先でさらに企業が成長する余地がある。すでに一定の注目を集めていることから、株価が急落するリスクも比較的小さい。「推し活」的な投資とも相性が良く、楽しみながら資産を増やすことにもつながる。
本書を読んでメタトレンド投資の要諦を理解できれば、「次のNVIDIA」を探し当てる可能性は大きく高まるだろう。
本書の要点
・メタトレンド投資とは、長期間にわたって成長する企業に目を付ける手法である。
・買い増すタイミングは、何か「きっかけ」があったとき。リスク分散のため、ドルコスト平均法で少しずつ買い増すのが良い。
・「推し活」的な投資と相性が良く、楽しみながら続けられる点もポイントだ。
・メタトレンド投資の対象は、ある程度の指標を基にしつつ、経営者の資質をしっかりと見定めながら選ぶと良い。
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