レビュー
ビジネスの世界では、同じ環境にいながらも、目標を確実に達成する人とそうでない人がいる。その違いは一体どこにあるのだろうか。
要約者が「なるほど」と思ったのは、目標を達成する人は妥協できることとできないことを明確に区別し、「妥協できない」と決めたことは、誰に何を言われても貫くという点だ。
その代表例として紹介されるのが、ビル・ゲイツである。彼はかつて、「成績の悪いプログラマー5%をクビにする」という施策を打ち出し、実行した。かなり強引なやり方ではあるが、マイクロソフトの大成功を考えれば、批判を恐れずに断行したゲイツの判断は正しかったとも考えられる。
また、「時間割を先につくる」という習慣も印象的だった。仕事のタスクリストをつくる人は多いが、タスク単位では「どれだけ時間がかかるか」の管理が難しい。目標を達成する人は先に時間割を組み、「この時間にはこれをやる」と決めてしまうのだという。
本書では、目標を達成する人としない人の違いが対比的に紹介されている。「頑張っているのに結果が出ない」「いつもあと少しで目標に届かない」と感じる人にとって、自分に何が足りていないのかを知るバロメーターにもなるだろう。
ビジネスにおいて、「目標達成」は義務である。確実に目標を達成したいと考えるなら、ぜひ本書を手に取ってほしい。
本書の要点
・目標を達成する人は「必要か不要か」で判断するが、達成しない人は「好き嫌い」で判断する。
・目標設定の際は、頑張れば達成できる「行動」を取り入れることが望ましい。
・仕事は常に順調とは限らない。目標を達成する人は、最悪のケースも想定して動いている。
・チーム目標を達成するには、メンバーそれぞれに「参画している感」を与えることが大切だ。
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