レビュー

疲れて帰宅し、なんとなくSNSを見て、遅くに就寝。夜更かしのせいでなかなか起きられず、朝は慌ただしく出勤する。

やりたいこともできず、自己嫌悪に陥る。そんな日々を過ごしていないだろうか。
こうしたストレスの根源にあるのは、「時間がないこと」。時間があれば心に余裕ができ、毎日を「ごきげん」に過ごせる。そのために実践すべきなのが、「早起きして自分時間をつくる」ことというのが本書の主旨だ。
ポイントは、他人の都合に合わせた「他人時間」ではなく、自分のための「自分時間」を持つことだ。そうすれば、心も体も健康でいられ、家庭も仕事もうまくいくという。世の中が動き出す前の朝の時間は、1日の中で、唯一自分でコントロールできる時間だ。だからこそ、夜ではなく、朝の1時間を「自分時間」として確保すべきである。早寝早起き研究所「朝渋」代表を務める著者の言葉は、実に説得力がある。
とはいえ、早起きを続けるのは難しい。そこで著者は、無理なく早起きを習慣化するための方法を指南してくれる。
例えば、「理想の時間割を立てる」「睡眠時間は削らない」「毎日同じリズムを保つ」などだ。特に魅力的なのは、「完璧にできなくてもいい」という点である。できなかった日をリカバリーする方法もあり、タイトルのとおり「がんばらない早起き」を実践できる。
「早起きは人生を変える」。本書を読めば、著者の言葉が腑に落ちるだろう。人生を変えたいと思う人にこそ読んでほしい一冊だ。

本書の要点

・他人の行動に振りまわされるのではなく、自分で行動を決める「自分軸」で生きると、「ごきげん」でいられる。早起きは誰でもできる最高の意思決定である。
・世の中が動き出す前の静かな朝の時間帯に「自分時間」を持つと、余裕ができ、1日中「ごきげん」でいられる。「自分時間」を優先することで、心にゆとりが生まれ、仕事も家庭もうまくいく。



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