レビュー
出会いとはなんとも不思議なものだ。ふとしたきっかけでのめぐり合わせが、生涯を左右することもある。
人生、何が起きるかわからない。そして、ひとりきりでも成り立たない。だからこそ、出会いに100%を注ぐ人がいるのだ。
本書のタイトル「人は出会いが100%」とは要するに、「人のふんどしで相撲を取り続けてきた」ということだと著者は語る。自分自身の限界を理解しているからこその言葉である。快く力を貸してもらうには、相手としっかりとした関係性を築かなくてはならない。そこで武器としてきたのが、心の底から「常に上機嫌」でいることだ。
その秘訣は、「これは幸運だな」と感じる“ラッキーカウントメーター”の性能を磨くことである。ちょっとしたことで、いつも幸運を感じていられるようになるための魔法だ。そして、「本当に優しい人を見つける」ための“優しさチェッカー”を身につける。自分のことをよく見ていて、なんらかのかたちで支えてくれる人を見極めていく。
この本は、そうした著者のあり方を示す、出会いのエピソード集である。数分後、数時間後、数日後、あなたもちょっとした人に会うかもしれない。それが、この本に描かれているような人生のひと幕となるかは、あなた次第だ。
本書の要点
・「成功したいと思っている人は成功しない。成功したいと思っていないところに、突然、運は舞い降りる」というのが欽ちゃん哲学だ。
・森永卓郎さんは、あきれられるほど欲しがるモチベーションが、壁を打ち破るエネルギーになっていた。
・「この人のアドバイスだけは全部受け入れる」という人を一人つくるとよい。
・人生は、「8勝7敗で大成功」だ。
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