レビュー

時代の先端を走り続ける起業家、佐藤航陽氏。人類が宇宙空間と仮想空間で暮らせる未来を目指す彼が、10年以上Xに書き溜めてきた「最高の自分をつくる原則」を厳選しまとめたのが、本書『行動する人に世界は優しい』だ。


一度きりの人生を悔いなく生きたい、人生で何かを成したい、と思ってはいても、最初の一歩を踏み出す勇気が出ないという人は少なくない。そんな人に向けて、著者は変化を恐れず行動することの大切さを繰り返し語りかける。アイディアがあっても、実際に行動に移すことができる人は少ない。だからこそ、行動を起こすという最初のハードルを越えた人に対して、世界はやさしく応えてくれるというのだ。
やる気というものは、行動を起こさないことには出てこない。面倒なことに着手するにも、ずっとやりたかったことを始めるにも、アイディアがひらめくのを待つにも、とにかく「行動」が重要だ。最初の一歩を踏み出しさえすれば、環境が変わり、縁も変わる。そうした小さな変化が、積み重なって大きな変化となり、人生は思いもよらない地点に到達するかもしれない。
本書は未来に対して、そんな期待を感じさせてくれる一冊だ。不安や停滞感を感じているとき、状況を変えたいのであれば、まずは一歩を踏み出すしかない。きっと振り返ったとき、それがすべての始まりだったと気づくはずだ。

本書の要点

・「考えていた」と言うだけで何もしない人は多い。

だからこそ、本当に動く人には世界はやさしく応えてくれる。
・他人を変えようとするより、自分を変えたほうが早い。成長スピードが早い人は、自分の弱さを受け入れ、変わる勇気を持っている。
・自力で成長するより、チャンスに育ててもらったほうが効率が良い。期待と不安が入り混じる、大きな波がきたと感じたら、思い切って飛び込んでみよう。



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