レビュー

私たちの毎日は忙しい。TоDоリストに「今日やること」を書き出して、ひとつずつ消していく。

こうして「やるべきこと」「やらないといけないこと」に追われているうちに、あっという間に時が経ち、「気がつけば年の暮れ」ということも少なくない。
そんな私たちに「あなたの人生、本当にそれでいいの?」と問いかけるのは、本書の著者・谷口たかひさ氏だ。著者は10代で起業し、イギリスへ留学。アフリカで学校設立に携わり、メガバンクやIT企業の取締役を経験してからドイツへ移住した。旅が好きで、これまで訪れた国は約100か国。30代にして、人の何倍もの濃密な人生を生きている。
そんな著者が大切にしているのは「自分で考えて自分で決める」ということだ。一見シンプルなようで、実はとても難しい。小さい頃から「正解」が重視され、「義務」が優先される教育を受けてきた日本人にとって、自由意思にもとづいて人生を選び取っていくことは容易ではない。けれども、周囲の目を気にしながら「やらなければならないこと」に追われる日々は、本当に自分の望む生き方だろうか。
本書では、「自己肯定感」「時間とお金」「死生観」という3つのテーマを軸に、より豊かに生きるためのヒントが語られる。「あなたの人生はあなたのもの」「ともかく動こう」「君はどう死ぬか」――そんな力強いメッセージが、あなたの背中を押してくれるはずだ。

本書の要点

・人生で直面する問題に「正解」はなく、それを教えてくれる人もいない。「正解」は探すものではなく、自分自身でつくるものである。
・大切な人と意見が衝突するときは、お互いの立場を交換して話し合ってみるといい。
・うまくいっている人に共通するのは、「人一倍たくさんの失敗をしてきた」という点である。とにかく行動して、失敗しても別のやり方でまたやってみる。それが成功の秘訣である。
・人生は「今」しかない。未来を心配するのではなく、今を必死に生きるべきだ。



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