レビュー
もしあなたが「米国株投資」に興味があるなら、本書はうってつけの一冊である。
著者は、個人投資家のPAN氏。
本書では、なぜ「米国株」が良いのか、どのように投資先を選ぶのか、投資の際に気を付けるべきことは何か――といったことを、一から丁寧に教えてくれる。米国株に敷居の高さを感じている人も、無理なくチャレンジすることができるだろう。
そんな著者が繰り返し強調するのは、「投資の勉強をしよう」ということだ。新NISAの開始をきっかけに、なんとなく投資を始めた人は多いだろう。また、インフルエンサーがすすめる株を勢いで購入したけど、「イマイチうまくいっていない」という人もいるかもしれない。
著者によると、「投資でお金を増やしたいけど、勉強はしたくない」というのは、「練習せずにピアノを弾けるようになりたい」というのと同じだという。本気でお金を増やしたいのなら、やはり勉強は必要だ。逆に言えば、学ばない人が大半だからこそ、きちんと学べば「上位10%の投資家」になれると著者は断言する。
本書では、マクロ経済や銘柄分析など、株式投資に欠かせない知識にも多くのページを割いている。本書を開いて、あらためて投資と向き合ってみてはいかがだろうか。
本書の要点
・米国株は、投資対象として最強だ。その理由は、経済基盤の強さ、政治的な安定感、イノベーティブな企業群、株主への徹底した情報公開と利益還元などが挙げられる。
・米国株投資を始めるなら、アメリカのマクロ経済を知る必要がある。特に、中央銀行に当たる「FRB(米連邦準備制度理事会)」の動向は必ずチェックしたい。
・「儲かる株」の見極めポイントは、「企業に将来性がある」「『良い決算』を出している」「決算時のカンファレンスコールにポジティブな要素がある」の3つである。
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