レビュー
ひとたびYouTubeを開けば、「あのアニメにこんな裏設定が!?」「ゲーム内では語られていない真実を暴く」といった文言が飛び交う。制作者が用意したであろう「裏側」を解き明かし、「ほんとうの物語」を見出そうとするコンテンツたちだ。
ドラマ、映画、アニメ、ゲームなどのそうした考察記事、考察動画は、ひと昔前よりも数を増やし、格段にクオリティを上げている。それだけ「考察」を気にする層が厚くなっているということだ。かと言って、考えなければその深みに至れないような難しい作品ばかりになったのかというと、そういうわけでもない。さらには、『あなたの番です』や『変な家』、『近畿地方のある場所について』など、制作側から視聴者、読者に対し、「考察」を促す仕掛けを施した作品も増えている。
これほどまでに「考察」がブームとなっている背景には何があるのか。
この現象について、ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者である三宅香帆さんは本書『考察する若者たち』のなかで、次のように語る。ただおもしろい、感動するというだけでなく、「そこにプラスアルファの『意味ある時間』に変える工夫ができると、流行する」のではないか。これは、いま若者の心を捉えている数々のコンテンツ、アクティビティ全体に対していえることであり、その背景には「現代特有の痛み」があるという。
その「痛み」は、若者だけのものではない。情報の奔流のなかで、芯となるものを探したくなる私たち、すべてに向けられている。あなたはけっして、「考察」と無関係ではない。
本書の要点
・「考察」という言葉は最近、新しい文脈のなかで使われている。
・ウェブ上のプラットフォームは、レコメンド・アルゴリズムによって「『正解』という名の最大公約数を強化させる表現を支持する傾向」をもち、これがユーザーの個別性を失わせて、同じような主張を持つ人たちによる「界隈」を生み出している。
・現代では余暇においても、行動の報酬、「報われポイント」を求めている。
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