文 中田 徹
本田圭佑のフィテッセ加入記者会見は11月21日、14時半から始まった。テレビクルーやフォトグラファーを合わせると30人ほど集まっただろうか。
かつての師弟、この10年間で変化
この10年間で、本田はゴールへの意欲旺盛なプレーヤーから、ゲームの流れを読み、試合をコントロールしながら味方を使い、あわよくば自らもゴール前に飛び出すプレーヤーに変わった。
CSKAモスクワ時代、近寄りがたい雰囲気があったスルツキ監督も、もしかしたら変わったのかもしれない。ロシア人は、最初はフレンドリーな姿を見せない人が多いが、実際に接してみると実はかなり優しかったりする。ひょっとすると彼もまたそういうタイプなのかもしれないが、ともかく強面だったのは確かだ。
だが、成功こそしなかったが2017年にイングランドに渡ってハル・シティの監督になり、46歳にして英語を覚えたのは凄かった。今、フィテッセの監督を務めるスルツキはロシア時代とは別人のようで、笑顔とジョークを交えたインタビューでオランダ人を喜ばせ、「抱き付きたくなる熊ちゃん」と呼ばれている。
「新しい本田」と「新しいスルツキ」の共闘に期待
今回の記者会見(日本語バージョン)で、本田はCSKAモスクワ時代のスルツキ監督との思い出を「プライベートの話はしなかったですね。お互いに職人同士の性質があってプライベートは関係ない、結果だけというところがありました。
モスクワ時代、本田とスルツキは通訳を通じて話し合っていたのだという。今、フィテッセで再び一緒に仕事をするようになり、英語でダイレクトにコミュニケーションを取ってみると、昔のスルツキとは違う人物のように感じるという。
「フィテッセに来て、『新しいスルツキ』を発見している。それは、彼が単純に丸くなったのかもしれないし、もしかしたら、当時からキツイことを(言っていなかったのかもしれない)。通訳を挟むと、使っている言葉がとてもキツく感じていたので。英語だと結構、考えて単語を使ってマネジメントしているなという印象を受けます」
本田はもう「VVVフェンロー時代の本田」ではないし、スルツキも「CSKAモスクワ時代のスルツキ」ではない。この2人がフィテッセで再会し、どのように共闘していくのか楽しみである。
Photo: Getty Images

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