(champja/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)便秘には食物繊維、水分、オリーブオイルなど様々な解決法が出回っていますが、この度中国でお尻に「あの生き物」を入れてしまった男性がショック状態となり病院へ運ばれました。

背景を探るとこの様な行為が民間療法、またの名を迷信として伝わっていることがわかっています。



■お腹が苦しい

長らく便秘に悩まされていたというこの男性は、近日地元の広東省のある病院にて「お腹が一週間ほど張り続けている。今日はもう既に5時間ほど痛みが止まらない」と主張。

当時診察を担当した医者は、彼は苦悶の表情を浮かべながらイライラした態度を見せていたほか、血圧が著しく低下していたことから、これらを感染症から来る症状であると判断しました。

「一体何に感染したんだ?」と不思議に思いながらも腹部のCT検査を行ったところ、そこには人間の身体に入っているはずがない異物が写り込んでいたのです。


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■異物の正体

彼の腹部に入っていた異物はなんと「タウナギ」。

タウナギは既に内部で死亡していましたが、男性は検査を行っている最中にどんどん顔色が悪くなり、しまいには医療スタッフとコミュニケーションをとることすら困難になってしまったそうです。

驚いた医者はすぐに回復手術を決意。タウナギの死骸は即日男性の腸内から取り出されました。


■中国に伝わる民間療法

現地メディアの報道によると、男性は御年50歳。あまり学が無く、健康や医療の知識が乏しかったため中国に伝わる「便秘にはウナギを尻の穴に挿入すればいい」という迷信を元に今回の騒動を起こしてしまったとのこと。

この手の事件は数年おきに報道されており、(実際に試すか否かは別として)未だに民間療法として信じている人が少なくないのです。

確かにウナギは穴があったら入る習性を持っていますが、どう考えても危ない...。


■腹部は大変なことになっていた

開腹手術を行った男性の腹部は様々な細菌に感染しており、緑色の液体がへばりついていたほか、腸壁や肝臓にまで大量の膿、及び糞便がこびりついた状態だった様子。また、結腸破裂が併発していたことも報告されました。

その後、医師の適切な判断により回復し、元気な状態で退院したとのことです。


民間療法や迷信には科学的根拠が全くない物も多々あるので、体に異変を感じたらとりあえずプロである医者を頼りましょう。

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(文/fumumu編集部・AKO