【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】


 週刊文春に女優の永野芽郁(25)と俳優の田中圭(40)の不倫が報じられて以来、主にネットニュースやSNSはこの話題で持ちきりだ。


 泥酔した田中が永野の自宅マンションに入ったところをキャッチされてしまったことは、言い訳のしようがない。


 が、双方の事務所は不倫関係を否定。永野自身も出演するラジオ番組で「誤解をまねくような軽率な行動をしたことを心から反省している」と不倫を否定した上で謝罪した。とはいえ、この不倫否定について、世間的には疑わしいとみられている。清純派として売ってきた彼女だけに今回の報道はマイナスイメージで、CMに影響なしとは言い難い。今でこそCMは続いているが、契約切れの段階で継続するかどうか、考え直す企業が出てきてもおかしくない。スポンサーが減れば、今後の映画やドラマに影響が出てくることも考えられる。


 もっとも、ここはピンチではなく「チャンスだ!」ととらえるべきだ。永野ももう25歳になる。もはやアイドル的な清純派から大きく脱皮し、“大人の女優”としてさまざまな役柄に挑戦する時期に差し掛かっている。


 そもそも女優は、いい年の取り方をして、中年の女優から、最終的には個性あるおばあちゃん女優になるのがいい。


 今も活躍している高齢女優の代表格が草笛光子(91)だろう。同じく25歳の頃にはバラエティー番組「光子の窓」で司会を務め、そのまま年を経て、つい最近も主演映画「九十歳。

何がめでたい」の演技で高く評価されている。故・夏目雅子さんも25歳の時には映画「鬼龍院花子の生涯」で清純派から脱皮した。


 また、永野とはちょっと違うが、故・樹木希林さんはあらゆる役柄を見事に演じる個性派で、芸能界にはなくてはならない存在だった。


 逆に故・大原麗子さんは常に若々しい女優の代表格だったため、晩年は病気もあいまってドラマや映画の出演が難しかった。本人も美人女優ということにこだわりがあったようで、役柄の幅を狭めていったように思われる。


 スキャンダルはあっても実力があれば乗り切れる。斉藤由貴(58)は不倫の先輩格だが、「彼女なら……」と仕事への影響は少なかったし、恋多き女優の松坂慶子(72)も今や立派な“おばあちゃん女優”だ。


 永野も今回のことを逆手にとるべきだ。


(城下尊之/芸能ジャーナリスト)


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