NHK連続テレビ小説『おむすび』で、史上ワースト視聴率を塗り替えた橋本環奈(26)の、朝ドラ後初の民放主演連続ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)は4月22日の放送初回まで大きな注目を集めていた。なぜなら、このドラマは、内科医で小説家の知念実希人氏による、累計350万部を突破した医療ミステリー『天久鷹央』シリーズを映像化したもので、脚本は『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』シリーズや『イチケイのカラス』(フジテレビ系)でお馴染みの浜田秀哉氏が担当。

医療ものとミステリーの2大要素が詰まったこの作品は、"実写化されたら高視聴率は間違いなし"と、オンエア前からテレビ関係者の間で話題になっていた。


 ところが、第1話の世帯平均視聴率は6.3%、続く第2話は6.2%と、当初の期待とは裏腹の数字に、肩を落とすスタッフも多いという(視聴率はビデオリサーチ社調べ、関東地区/以下同)。


 テレビ朝日の"火曜9時枠の連続ドラマ"は、TOKIO・松岡昌弘(48)主演の前作『家政夫のミタゾノ 第7シーズン』の初回視聴率が8.7%、さらにその前は、遠藤憲一(63)主演の『民主R』は7.8%だった。6%台という数字の低さは、同枠に定着するドラマファンが、橋本の主演に抵抗を感じたことによる影響だと解釈できる。


 橋本と言えば、週刊文春が昨年報じた、現場マネジャーが立て続けに8人辞めたというパワハラ疑惑の影響と思われがちだが、実はそもそも出演ドラマの数字は結果を残せていなかった。


 例えば2023年10月期の『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)は、警察ものという人気コンテンツにもかかわらず、初回視聴率は6.3%、平均視聴率は5.1%に終わっている。


「橋本を"若手の超有望株"と思い込む視聴者が多く、実際、NHKが『おむすび』のヒロインを射止めたわけですが、実は数字を持っていない"上げ底女優"だったことがいよいよはっきりしたということでしょう。ですから『天久~』で言えば、逆に第2話で0.1ポイントしか数字が落ちなかったのは大健闘と称えることもできますよね」(テレビ関係者)


■若年層のハシカン離れも顕著


 この関係者は、橋本が更新した朝ドラワーストの数字に「ダメ押しとも言えるパワハラ疑惑があったのに、あの程度の数字の低さで済んで良かったのがむしろ不思議」とも言う。


 また別の芸能関係者は、致命的とも言える橋本に関する数字を指摘する。


「注目は『天久~』のコア視聴率です。初回の1.2%という低いコアの数字は、若年層の"橋本離れ"が顕著であることを裏付けています。高齢者が視聴率を上げたとしても、購買力が最も高い若年層が橋本に背を向けたとなれば、これからスポンサー離れが始まる心配も出てきます」


 『天久~』撮了後、橋本は今やライフワークとさえ言える『千と千尋の神隠し Spirited Away』上海公演(7月14日~8月3日)に全力を注ぐ。

再び若年層から注目を浴び、新たな中国人ファンを掴むことができるのか。


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