元タレント中居正広氏(52)と、第三者委員会の「性加害」認定をめぐり見解の相違が浮き彫りになったフジテレビは、関連会社を含めた人事にも注目が集まっている。
「6月25日開催予定の株主総会で、BSフジ社長の亀山千広氏が退任。
BSフジ亀山社長をめぐっては、日刊ゲンダイが“台風夜のお色気ホムパ疑惑”を先月報じた。23年6月、台風2号の接近で多くの公共交通機関が夕方から計画運休を決めた夜、亀山氏が都内にある同社取締役の自宅に、入社間もない女子社員3人を誘ってホームパーティーに興じていたというものだ。同社から「参加者からの聞き取りの結果、会合の内容は適切で懇親の趣旨に合致するものでした」と回答があったが、今回はペナルティー人事ということなのか。
「フジHD次期社長の清水賢治さんの“お友達人事”に近いですね。清水さんは以前から『金光修さん(現フジHD社長)の後はオレがFMH社長をやるとして、フジテレビは小川晋一さんだな』と周囲に漏らしていました。清水さんの方が年次が下なので小川氏は“兄貴分”みたいな存在なのでしょう。BSフジ社長を布石にして、来年以降にフジテレビ社長に転じるとグループ関係者の間ではみられています」(前出のフジテレビ関係者)
■騒動で急にスポットが当たった“還暦デビュー組”
小川氏は1959年5月生まれの66歳。一橋大卒業後の83年にフジテレビに入社し、営業部、編成局映画部、事業局長などを歴任し、21年に専務取締役。23年6月にDINOS会長になった。
「小川氏はドラマ『白鳥麗子でございます!』やクイズバラエティー『平成教育委員会』のプロデューサーを務め、入社間もなく映画『私をスキーに連れてって』に先輩社員の金光修氏らと共に携わったことがあります。ただ、『踊る大捜査線』などでフジテレビを代表するスタープロデューサーとして知られる、亀山千広氏と比べるとどうしても地味な印象が否めません。近年は事業局など経営面でグループ各社の役員として活躍してきたため、小川氏の存在を知らない映像関係者も多い。
“ドン”と呼ばれた日枝久元取締役相談役ら“フジの顔”とも言うべき面々が表舞台が消えるのはいいとして、清水新体制で巨大企業の舵取りをしていくことができるのだろうか。
◇ ◇ ◇
引退したはずの中居正広氏の動きが実に活発だ。関連記事【もっと読む】中居正広氏の“反論”は日本人の総意なのか? フジ第三者委は性暴力「事実認定は適切」…では、本人の反論が世に通用するか否かについて分析している。