お笑いタレントの出川哲朗(61)が、28日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京)に出演。"テレビ愛"を語る一方で、YouTubeのオファーについては「ごめんなさいって断っちゃってる」と明かした。


 番組内でMCのオードリー・若林正恭(46)に「今もガンガン、テレビを見てますよね」と振られた出川は、「自分の(出演番組)は絶対に見る」と答え、さらに若林の相方・春日俊彰(46)に向けて「春日はテレビ1本じゃん」と語りだした。


 出川は「(春日が)YouTubeなんて誰が見るんだ。テレビじゃないと意味ねーだろ」と過去に当番組で話していたと切り出し、「オレも正直、そっちの人間だから」と同意。また、出川は大物タレントに依頼されたとしても、「YouTubeだとごめんなさい」「テレビに仕事をいただいて育ててもらったから」と持論を展開していた。この発言に対し、視聴者からは《義理堅い》と支持する人がいる一方で、春日を引き合いに出してYouTubeを下に見るような発言に《押しつけがましい》と批判する声も多数あがってる。


「テレビ全盛期に活躍し、レギュラーやCM出演のある60歳を超えた出川さんにとっては、今後現役で活躍できる期間を考えてもテレビ一本で十分やっていけるでしょう。でも、春日さんはまだ40代。テレビの衰退を見れば、テレビだけではなくSNSでの配信やネット番組などあらゆる選択肢を使って生き残りを測らなければいけない世代です。一部の若い視聴者は、《配信のほうが面白いしYouTuberを下に見てる》《春日も複雑では?》《価値観の押しつけ》と厳しくみています」(ネット番組も手掛ける番組制作会社関係者)


■オードリー春日もYouTubeでは歯が立たなかった


 春日は20年末にYouTubeを撤退している。18年10月~12月に放送された日本テレビ系バラエティ番組『犬も食わない~ディスり合いバトルコント~』で、春日が演じた「古井ひでお」とドランクドラゴン・塚地武雅(53)が演じた「グラリオサ音子」のコントの世界観をそのままYouTubeにスライドさせた番組を持っていた。だが、「2年で登録者数20万人に達しなかった」ことを理由に辞めているのだ。そのため、春日自身がYouTube自体を否定しているわけではないだろう。


「しかも春日さんは最近も、元テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行氏のYouTube番組『佐久間宣行のNOBROCK TV』に出演しています。まだ『テレビ至上主義』としてYouTuberを下に見るタレントは少なくありませんが、そういうタイプに限って、地上波よりもギャラが高いNetflixやAmazonプライムといった動画配信サービスのオファーは別と考えている。世界配信ですし、人気俳優らが出演していますからね。でも、ネットはネットですから矛盾していると世間からは批判を浴びている。出川さんは、動画配信サービスのオファーも断るのかもしれませんが……」(前出の関係者)


 いずれにしろ、出川がテレビ一本に絞るのは正解だろう。YouTubeのようにコメントを通してファンと触れ合えるメディアは炎上リスクを伴うからだ。出川は全否定したが、21年4月にタレントのマリエ(37)が元タレントから枕営業を持ちかけられたと告発した騒動に巻き込まれた過去がある。


 "テレビ一筋"のタレントにもそれぞれ事情がありそうだ。


  ◇  ◇  ◇


 芸能界を引退済みの島田紳助氏が活発な動きを見せている。関連記事【もっと読む】島田紳助氏にABEMAで芸能界復帰説…ボクシング中継に約13年ぶり登場でザワつく…では、本人が姿を見せた意図を分析している。


編集部おすすめ